内容説明
診療報酬の改定により、医療費の患者負担が格段に重くなった。貧しい人はうかうか病院に行けなくなったのだ。長期入院患者の多くは、不安を抱えながらもベッドから追い出されてしまう。加えて、小児科・産婦人科の極端な医師不足。病院の統廃合の進展。そのうえ、技量不足の医師たちによる相変わらずの医療過誤。まさに「患者漂流」への道を突き進む、日本の医療制度の行き着く先はどこなのか。本書では、元オクラホマ大学医学部教授が、わが国の医療崩壊のシナリオを読み込み、患者が自分自身を守るための「名医発見」の方法を提案する。
目次
第1章 貧乏人は死になさい
第2章 産婦人科医がいない、小児科医がいない
第3章 医療ミスはなぜ起こるのか
第4章 薬あるとて毒飲むべからず
第5章 君たちは医者になるな!
第6章 病院は危険な場所でもある
第7章 良い主治医の選び方
第8章 このままでは医療は崩壊する
著者等紹介
中野次郎[ナカノジロウ]
1925年兵庫県生まれ。59年神戸大学医学博士。52年~55年シートン・ホール大学病院(現・ニュージャージー州立大学)一般内科、循環器内科研修医。68~69年スウェーデン・カロリンスカ大学客員教授。69年よりオクラホマ大学教授。75年よりハワイ大学臨床内科準教授。ヒロにて循環器内科開業。95年神戸大学講師。2000年北摂総合病院ならびにJECCS理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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