角川新書<br> 記紀の考古学

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角川新書
記紀の考古学

  • 著者名:森浩一【著者】
  • 価格 ¥1,430(本体¥1,300)
  • KADOKAWA(2024/03発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784040825052

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内容説明

伊勢と出雲、ヤマトタケル、天皇陵古墳……『古事記』と『日本書紀』は歴史であると同時に物語だ。遺跡発掘による史料を加え考古学的な検証スタイルを確立した「古代学」の第一人者が日本古代史を読み直す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みこ

18
記紀の記述を考古学の観点から考察。箸墓古墳が卑弥呼の墓であることに対する否定的な意見や応神天皇と仁徳天皇が同一人物だったかもなど興味深い考察がチラホラ。記紀や魏志倭人伝の記述を自分に都合のいいところを採用し自説を強調するも都合の悪いところに目をつむる意見に対する苦言も鋭い。2024/04/14

fseigojp

7
同志社をでて高校の教師の傍ら考古学にまい進 こういう履歴をもつから戦後思潮に左右されず記紀と考古学の関連を探ることができている まさに巨人2024/05/03

いちじく

5
記紀が伝説か科学ではなく、考古学的に一致するかどうかを検討していて興味深かった。宮内庁の指定陵墓だから百舌鳥古墳群や箸墓古墳などを調査することが出来ないもどかしさに度々言及されていたが、研究者としてのプライドを一番感じたのは出雲大社の巨木柱跡が発見された時に新聞記事に書かれた「信じた学者感激」の文言を不愉快に感じたというくだり。信じたではなく学問的推論の結果と述べておられたが、その通りだと思う。2025/02/09

(k・o・n)b

5
戦後、非科学的だ・創作に過ぎないとのレッテルを貼られてきた記紀神話と考古学との接点を探る一冊。『日本神話の考古学』と続けて読んだ。記紀の順に従いながら自由気儘に関連することを述べていくスタイルなので、基礎知識や集中力が足りない身としては度々読みながら迷子になった笑。しかし著者の引出しの多さには本当に感服する。河内の方のご出身らしく、若い頃から神話の舞台とされる場所や遺跡を自ら歩き続けたからこそのことなのだろう。纏向遺跡が邑というよりは祭祀場であること、日本海側の巨木文化、応神=仁徳説等が印象に残った。2024/11/24

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