内容説明
1960年の「メタボリズム」から約半世紀、現代建築の概念を揺るがしてきた50の言説を再録・解読!
目次
はじめに 言葉が牽引した現代建築の歴史
一九六〇年代 未来都市を構想する建築家
一九七〇年代 立ち止まって内省する社会
一九八〇年代 ポストモダンと歴史の再考
一九九〇年代 建築と都市の言説を開く
二〇〇〇年代 グローバリゼーションの到来
二〇一〇年代 変動する社会のなかで考える
著者等紹介
五十嵐太郎[イガラシタロウ]
建築史・理論研究。1967年、パリ生まれ。東京大学大学院修了。博士(工学)。現在、東北大学院教授。第六四回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2018年日本建築学会教育賞。ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展二〇〇八日本館コミッショナー、あいちトリエンナーレ二〇一三芸術監督。「戦後日本住宅伝説」展、「Quand La Forme Parles」展、「Windowology」展などを監修・キュレーション
菊地尊也[キクチタツヤ]
建築表現論・展示研究。1986年、岩手県生まれ。2009年、東北大学工学部建築・社会環境工学科卒業。2013年、同大学大学院修士課程修了。修士(工学)。現在、同大学大学院博士課程(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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林克也
1
近代の著名建築家の思いを時系列的に知ることができて、とても勉強になった。やはり時代時代の匂いはあると思った。 そのなかで、隈研吾はあの事で意識(意思)が拒絶してとても読む気にはならなかったので読み飛ばしていったが、最後に磯崎さんだ。「ザハ、無念」まさに。まさに。まさに。その磯崎さんももういない。東京(だけではないが)オリンピックという醜悪で極悪非道な税金搾取システムが、ノホホンと暮らしている人にもある程度知られるようになった今、その片棒を担いだ隈研吾は何を思っているのだろうか。2023/02/04