内容説明
誰もが受け入れられる客観的な基準を追求し、デザインについて、徹底的に考え続けたC.アレグザンダー。人が生きるに値する暮らし、そのためのデザイン理論・50年の変遷をたどる。
目次
1 クリストファー・アレグザンダーという人
2 デザインの見方
3 徹底的な合理主義―『形の合成に関するノート』
4 人の認識の構造―『都市はツリーではない』
5 良い形を特徴づけるもの―認知心理学研究
6 徹底的な機能主義―『パターン・ランゲージ』
7 調和をめざして―『秩序の本質』
8 闘い―“The Battle”
著者等紹介
長坂一郎[ナガサカイチロウ]
1966年生まれ。1990年早稲田大学理工学部建築学科卒業。1992年AAスクール修了。1993年4月‐1995年10月フェーズ計画研究所。1998年東京大学大学院工学系研究科博士課程精密機械工学専攻修了。1999年神戸大学工学部助手。2002年神戸大学文学部助教授。現在、神戸大学大学院人文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タカナとダイアローグ
3
パターンランゲージについて知りたくて。一万円くらいする原著を買う前に… アレグザンダー氏が何と闘っているのか分かった。効率的に建てられた建築物よりも、必ずしも計画通りでなくとも風土に合わせて広げていく建築のあり方について。おもしろかった。保守主義の考え方に近いとおもう。 建築の分野からIT分野にひろがり、更に教育の分野でも応用されていきそうな概念。2020/10/09
Tatsuya Sato
3
アレグザンダーがパターン、パターン・ランゲージからネイチャーオブオーダーの15の特質に至るまでの思考の軌跡をまとめた本。 ソフトウェアエンジニアとして建築から来ている考え方がある中、デザインパターンなどの大本になったアレグザンダーの考えは、パターン以外にもとても参考になりそうな気がした。他の本も読んでみたい。2020/07/11
Kenta Sasa
3
まさにアレグザンダーの思考の軌跡が追える本で満足でした! 難しい内容も多く、特にネイチャーオブオーダーのあたりは理解しきれていない所があるので別で読んでみたいと思いました。 そしてパターンというのがよく分からなくもなってきたので、整理する良い機会にしたいです。2018/10/17
MH
1
「東野高校は予想を超えてはるかに良いものであった」「生命がそこにある」建築の今後を考えるいいいヒントになった2020/06/21
crifff
0
TLでプログラマに勧められて読んでみたらソフトウェアの設計の話だったしアジャイルプロジェクトの話だった2021/11/25