内容説明
学校の建築を軸に話は展開する。いままでの学校は窮屈なものだった。すべての空間は、目的に1対1対対応していた。近年増えているオープンスクールは、フレキシビリティの確保はいいのだけれど、それが何の手掛かりもない茫洋とした空間につながってしまっている。では、子供たちがいきいきしている空間はどうやったら設計できるのかを考えることが始まりだった。テーマは学校にとどまらず、「部屋」と「廊下」の集合ではない空間のつくり方の事例を集めることで新しい建築の組み立て方を模索している。読むだけではなく、実際に設計をしているときに手元に置いて描き込みをしながら使われるスケッチブックのようなものになればと考えて出来たのがこの本だ。
目次
外部と内部を等価に考える
流動的な空間
フラットな雑木林のもつ透明性
連続性
外の教室
活動の交差点
大きなにわ小さな庭
同時多発する
門もフェンスもない
閉じない〔ほか〕
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