内容説明
今世紀末には世界人口が九〇億を超そうといわれるときに、忍び寄る食糧危機にあえて目をつぶり、滅亡への道をたどるかにみえるわが国の行く末に危機感を抱いた著者らは、同様の問題を抱えてきた西欧先進諸国を訪れて現地の当事者たちと話し合い、わが国における地域再生へのヒントを得てきた。本書は、現在わが国が抱える最大の問題のひとつである地域格差解消に関して新たな処方箋を提示するとともに、まちづくりの新しい方向性を示した前著『まちづくりの新潮流―コンパクトシティ・ニューアーバニズム・アーバンビレッジ』の続編を構成している。また前著同様、本書もまた最先端の地域めぐりのガイドブックとして役立つことを意図している。
目次
第1章 地域づくりの課題と展望
第2章 イタリアの地域巡り
第3章 バルト海の地域巡り
第4章 イギリスの地域巡り
第5章 ドイツの地域巡り
第6章 21世紀の地域づくり
第7章 リージョナルネットワーク戦略
第8章 地域づくりの実践
著者等紹介
松永安光[マツナガヤスミツ]
建築家、都市デザイナー、近代建築研究所主宰、前鹿児島大学工学部教授。1941年東京生れ。1965年東京大学工学部建築学科卒業。1972年ハーバード大学デザイン学部修士課程修了。芦原建築設計研究所、TACを経て1980年SKM設計計画事務所を共同主宰。1992年近代建築研究所設立。1997年より2007年まで鹿児島大学工学部教授。1990年「INSCRIPTION」で「新日本建築家協会新人賞」受賞。2001年「中島ガーデン」で「日本建築学会作品賞」および「日本建築学会作品選奨」を受賞。「熊本市営託麻団地(熊本アートポリス参加作品)」、「幕張ベイタウン・パティオス4番街(千葉県建築文化賞受賞)」、「長野市今井ニュータウンE工区(長野オリンピック村)」、「環境共生住宅ハーモニー団地」、「環境共生住宅ラメール中名団地」など作品多数。鹿児島県都市計画あり方検討委員会会長、鹿児島県景観アドバイザー、鹿児島市都市計画審議会委員などを歴任
徳田光弘[トクダミツヒロ]
鹿児島大学工学部建築学科助教。1974年福岡生れ。1997年九州芸術工科大学芸術工学部環境設計学科卒業。2001年10月から2002年9月までAAスクール(ロンドン)留学を経て2003年3月九州芸術工科大学大学院博士後期課程修了。博士(芸術工学)。2003年4月より鹿児島大学工学部建築学科助手。2007年4月より同大学助教。1996年日本建築学会設計競技「空間のリサイタル」で優秀作品受賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tatsuo Mizouchi
井上岳一
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