内容説明
この本は、現代建築のありさまを考えるうえで欠かすことができないと思われる一二人の建築家=巨匠をよりすぐり、そのカリスマたる由縁となるエピソードを拾い上げ、随意に種明かしを試みながら、今日へとつながる二〇世紀建築のエッセンスやあらましについてまとめたものである。
目次
マルト・スタム篇―二本脚の椅子の生みの親は誰?
村野藤吾篇―サムシング・ニューとDSの秘められた関係
ル・コルビュジエ篇―ひとり歩きした原則と逸脱の戯れ
フランク・ロイド・ライト篇―地球を一周したまれびと建築家
ヴァルター・グロピウス篇―オメガとシューマッハとフェラーリと
ミース・ファン・デル・ローエ篇―スカイスクレーパー対非西欧的なもの
アントニオ・ガウディ篇―デュクからの三つの「I」の贈り物
オットー・ヴァーグナー篇―装飾は罪悪!?実用的なものだけが美しい
丹下健三篇―席捲するアブソリュート・ニュー
アルヴァ・アアルト篇―カリフォルニアロールの普遍性
ロバート・ヴェンチューリ篇―モダニズムとキッチュはコインの裏表
レム・コールハース篇―プリッツとポッキーの違いってなに?