内容説明
日本社会の変容・IT実用化・アジア重点主義etc.の流れのなかで、危機に直面した建設業はどのように生まれ変わるのか。本書は、日本の社会の底流にある大きな変化をふまえて、できる限り広い視野と長期的な視点に立って、変貌する建設業の姿を浮き彫りにして、その再生へのシナリオを提示しようとするものである。なお、本書が対象とする建設業は、建築に携わる設計事務所、コンサルタント、ゼネコン、専門工事業者、建材・設備メーカーなどをさしている。
目次
1 日本社会の変化で建設業が変わる(情報開示のもたらす功罪;重層請負のなかの責任不明確の仕組みを解明する;「統合」という建築家の職能を確立する;ゼネコンは情報編集力の強化で本業回帰をめざす;設計にかかわる収入の仕組みを明確にする;情報社会の先駆者としての誇りを持って進む)
2 IT実用化で建設業が変わる(インターネットが新しい社会基盤になる;情報通信ネットワークの虚と実;情報ソフトのもたらす功罪を乗り越える)
3 21世紀型へと建設業が変わる(日本を含めたアジア重点主義へ;20世紀の工業社会を超えて)