内容説明
アメリカ宇宙軍が主体となった多国籍の国連火星遠征軍は、火星各地に築かれた新生ソヴィエト連邦の基地を急襲、占領に成功した。やがて、この遠征軍を率いていた双子の兄弟オーガスタスとアレクサンダーは、苛酷きわまりない環境の火星と人類の故郷である地球でそれぞれの道を進みはじめるが…。科学者作家フォワードが、最新の科学知識と理論を縦横にもちいて、火星の姿と火星植民の未来をいきいきと描きだすハードSF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kenshi
1
チーラもフラウフェンもそうだったけどフォワード作品の異星人って生態(進化の過程)と知性のありようがあんまり関係ない。設定の部分以外でもいろんな要素がバラバラでいまいちだった。2022/02/25
ALBA
1
フォワード版「カインとアベル」かな。ドラマを描こうとしているようですがフォワード博士には向いてない気がする。全体的にジュブナイル級。ラインアップと言う火星在住の知的生命体(?)が登場しますが、人類とのコミュニケーションは本書の主題ではないので脇役扱いです。巨大なムカデのようなその姿は、異形の異星人を描くのが得意なフォワードらしいと言う印象。まぁ、温かい目で読む本です。2012/06/18
しえろ
0
色々と詰め込みすぎだw2014/11/20
eijit
0
双子の設定はそれなりに落ちがついているが、異星人は蛇足に感じた。他のレビューを見るにつけ、本書はストーリーを楽しむよりはハード SF として科学技術の描写を味わうためのものらしい。 目尻の皺が矢のように鉄灰色の目を指す、が何かの呪文のように繰り返し出てくる点は気に入った。 2013/02/17