内容説明
設計図はいつ頃から、どんな形で作られたのか。現在残る名建築の陰にはどのような歴史が隠されているのか。設計の手法、施工法など古建築の謎が今、設計図から解き明かされていく。歴史的な設計図を豊富に掲載、解釈した待望の書。
目次
1 中世以前の設計図(日本最古の建築図面;鎌倉時代の配置図;室町時代の配置図;室町時代の立面・断面図;桃山時代の配置図 ほか)
2 近世の配置図・平面図(方眼を引いた配置図;色紙を貼った配置図;寺院の修復計画図;起し絵図式の配置図;立面図を使った配置図;上棟式の指図;江戸城本丸御殿の各種設計図;町家の平面図 ほか)
3 近世の立面図・断面図(幕府御大工が設計した日御碕神社社殿;幕府が残した?出雲大社の伝統形式;幕府の大棟梁が設計した善光寺本堂;興福寺の各種設計図;延暦寺根本中堂の立面図と断面図;立川流の設計図;大工用と施主用の設計図;雛形と設計図;朱線を効果的に使った設計図;資金調達用の木版刷り設計図;江戸城天守の透視図;興福寺大工が設計した天守 ほか)
4 図集(仙台藩の営繕用図集;境内建物の図集;徳川家霊屋の図集;有名建物の図集;装飾彩色の雛形図集;大工の秘伝書;継手・仕口の図解集 ほか)