出版社内容情報
吉田篤弘ペーパーバックシリーズ第2弾。収録作品「不死身の男」「よく似た人」「北極星」「煙突のの下で」「砂嵐とライオンに眼鏡」など7本加筆収録。2018年『電球交換士の憂鬱」(徳間文庫)のタイトル変更し、加筆した内容。
【目次】
内容説明
世界でただ一人、電球を交換するオペレーターである、〈電球交換士〉の十文字扉―。「ヤブ」と名乗るおかしな主治医に「不死身(かもしれない)」と診断され、永遠に終わらない命がもたらす憂鬱と向き合ってきた。古きよきものが次々と消えてゆく〈ミナト町〉を舞台に、いくつもの謎めいた事件に翻弄されながら、はかなくてやさしい小さな光を守っていく―。ミステリー風味の連作短篇集!
著者等紹介
吉田篤弘[ヨシダアツヒロ]
1962年東京都生まれ。小説を執筆するかたわら、クラフト・エヴィング商會名義による創作とデザインの仕事を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シナモン
85
吉田篤弘ペーパーバッグ「a」 「電球交換士の憂鬱」を加筆修正、改題したもの。 電球交換士、十文字扉と彼をとりまく人たちの物語。 独特のかすみがかかったような不思議な世界。 切れない電球=不死身な人。それは果たして幸せか。 人は限りある命だからこそ輝く。 表紙の大きなアルファベットが印象的な 〈吉田篤弘ペーパーバッグ〉 ABC順になってるわけじゃないってのもいい。 揃えていきたいな。 2025/10/11
阿部義彦
18
春陽文庫で新たに始まった、吉田篤弘さんの専用レーベル、「吉田篤弘ペーパーバック」の初回二冊のうちのもう一冊、読了です。もう1つはエッセイでしたがこちらは過去の創作(2018年に徳間書店から刊行された連作短編『電球交換士の憂鬱』を改題して、加筆。)をテキスト更新したものです。架空の町での不死身を宣言された電球交換士である十文字扉の日常とバーの常連達との曖昧なかつ運命的な関わりをさり気ない筆致で描きます。活版印刷屋を継いだ娘、十文字の主治医であるヤブ、性転換したマルチダ、そんな不思議で懐かしい物語。2025/09/20
Daisy
0
ちょっと不思議な物語。 現実世界のようで異世界のような… この著者さんの何気ない物に焦点を合わせる感じが面白い。 普段電球なんて気にもとめないのに…電球交換士と言う仕事の主人公を通してその電球に込められた想いに関心した。 古き良きものも残していきたい。2025/10/07
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