出版社内容情報
将軍家斉の朱印木札を持つ捕縄術の名人・御朱印銀次が活躍する捕物帳。次々と起こる奇怪な事件の謎を颯爽と解く!探偵小説界の戦後派五人男と呼ばれた島田一男の隠れた名作。
内容説明
「武家屋敷ならびに神社仏閣詮議出入り勝手たるべし」―町奉行所では手を出せない領域に自由に入り捜査することを将軍からお墨付きをもらった御用聞き、人呼んで「御朱印銀次」。大名や旗本をも恐れぬ姿に、江戸っ子は大喜び。そして団十郎ばりのいきで苦みばしった男前、方円流の捕繩術に渋いノドもあって、江戸の娘たちにも大人気。そんな銀次も、三年押し掛け続けて世話をする竹町芸者の立花家小袖の深情けにはかなわない…。子分のヒキガエルの六助を共に連れ、今日も江戸の怪事件を解き明かし、権威に隠れた悪を暴く、痛快捕物帳!
著者等紹介
島田一男[シマダカズオ]
明治40年(1907年)京都市に生まれる。新聞社に入社し、一五年間、従軍記者として過ごす。その経験を活かし、新聞記者シリーズの小説を書き始める。第四回探偵作家クラブ賞(現・日本推理作家協会賞)を受賞。NHKドラマ「事件記者」の脚本を八年間担当する。1971年、松本清張のあとをうけて日本推理作家協会理事長に就任する。推理小説以外にも、時代小説、捕物小説、怪奇小説などシリーズ作品も多数残している。平成8年(1996年)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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