内容説明
天保四年の春、見延街道の要所、猫背山で掘り出したものは、二〇〇年前に埋められた月海老人の白髪のミイラだった。駿府城より運ばれた金の延べ棒の埋没場所はその月海老人のミイラのよって握られていた。秘宝の継承者の娘・加代の乳房には。月海老人によって謎の隠し彫りがされていた。加代の乳房にせまる悪人の魔手。―手に汗握る波乱万丈の物語。
著者等紹介
陣出達朗[ジンデタツロウ]
明治40年(1907年)、石川県に生まれる。野村胡堂に師事し、大衆読者の好みを心得た明朗時代小説を多く発表する。「遠山の金さん」シリーズ、「伝七捕物帳」シリーズなどは、映画化、テレビドラマ化される。第三代日本作家クラブ会長を務める。昭和61年(1998年)死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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