内容説明
12歳の少女綾子が、8人の少女に変身して次々と思いもよらぬ経験をする『八つの夜』、“人生修行”の旅に出た11歳の藤太郎が、危機一髪を乳母の機転によって救われる『行ってまいります』など、少年少女に向けた晶子の長編童話を収録。情熱の歌人・与謝野晶子の知られざるもう一つの顔。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAKO
3
読んだのは名著複刻日本児童文学館の中の1冊なのだが、素敵な表紙の画像もなく、こちらに登録。不思議なお話。神様の力で、8日間、同世代のいろいろな職業の女の子になって、その生活を経験する綾子の物語。小公女のセーラのような子になったり、高貴な姫君から住職になったり、最後どんなふうに終わらせるのかと思ったら、それまでに変身?した子に関わる別の子になって、ちょっとつながりのあるようなないような、不思議な心に残る話でありました。2022/10/27
千鳥
1
「少女たちのハローワーク」という解説者の言葉を知ってから読むとまた面白い。少女が神様により、同じ年の違う立場の子供の目線で1日を過ごすお話。童話でありながら多くを語らないため不思議な気分にさせられる。2009/08/10
よみこ
0
構成が上手2015/11/23
ドヤ顔@平和主義者
0
解説がまた秀逸であった。物語の少女達にどんな共通点を見出すか、読者により分かれそうで面白い。児童文学とは思えないほど練られた作品。2014/01/12




