内容説明
煌きの童謡集まるごと八十!「唄を忘れたカナリヤ」は八十自身の姿であった!?…多彩な才能から紡ぎだされる童謡は、読むものをエキゾチックな幻想の世界へと誘う。児童文学研究家・上田信道が原曲を検証、全編を解説した決定版。評伝年譜つき。
目次
かなりや
手品
雪の夜
蝶々
あしのうら
小人の地獄
鉛筆の心
きりぎりす
夕顔
たそがれ〔ほか〕
著者等紹介
上田信道[ウエダノブミチ]
大阪生まれ。児童文学研究家。日本児童文学学会、雨情会会員。大阪教育大学大学院修了後、大阪府立高校の教諭・大阪国際児童文学館主任専門員を経て、神戸親和女子大学非常勤講師など
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感想・レビュー
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ごん
2
怪我、雪の夜がたりが個人的に好きだった。 解説でナンセンスって書かれたりしてるものもあったけどよくわからない。 こういう名作童謡は読んでいけば慣れるものなのだろうか…。2019/02/10
nightowl
0
"薔薇は降る"の「薔薇」や"下りて来い、待ってゐるのに"の「梯子」、「トミノの地獄」は無いものの、「かなりや」や、「人間の証明」で一躍有名になった"母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?"の「ぼくの帽子」は入っている。児童詩といえども、当時の子供達は早くから幻視者への第一歩として貴重な足掛かりを得ていたと言えそう。2014/05/07
tatakuma
0
「お菓子の家」と同等以上の言葉のセンスがある作品が少なくてがっかりしました。最後の「評伝・西條八十」はただの八十崇拝者の戯言です。2013/09/14
今西行
0
子供への愛情を感じさせる優しい童謡を数多く手がけた八十。一方で彼は「いざ来いニミッツマッカーサー」云々の馬鹿馬鹿しい恥ずかしくなるようなコピーをも書いて、国民の戦意高揚に一役買った。こういうのを「功罪」というのだろうか。(著作など)一面を見て一人の人間を善だ悪だと断定するのは不可能なのだと感じた2011/09/30