出版社内容情報
業界の超売れっ子翻訳家が指南する字幕・吹き替え翻訳のすべて
現役売れっ子翻訳家による未来の翻訳家のための「翻訳レッスン・シリーズ」最新刊は、『映画翻訳入門』をお届けします。映画翻訳の仕事の中身から、プロになるためのノウハウ、話題の映画を題材にした字幕/吹き替え翻訳の実践レッスンまで、映画翻訳に必要な知識が満載。限られた字数で正確に作品世界を伝える字幕翻訳 の醍醐味や、登場人物の性格を見抜きセリフを工夫する吹き替え翻訳のコツなど、第一線で活躍中の映画翻訳家たちが惜しみなく披露。映画の字幕/吹き替え翻訳家を目指している人や学習中の人はもちろん、映画ファンや、人気映画の英語にどっぷり浸りたい人にもおすすめの1冊です。
翻訳レッスンの題材となっている映画は――『マトリックス』『オースティン・パ ワーズ ゴールドメンバー』『トリプルX』『イースター・パレード』『ゲッタウェイ』『ビバリーヒルズ・コップ』『裸の銃を持つ男』『ヴァージン・スーサイズ』『チョコレート』『アバウト・ア・ボーイ』『プラトーン』などなど、課題は全16タイトルプラスアルファの盛りだくさんな内容です。
著者:佐藤一公、菊地浩司、岩本令、林完治、岡田壯平、徐賀世子、杉田朋子
制作協力・監修:東北新社・映像テクノアカデミア
発売日:2003年6月20日
本のみ(210×148×17mm、175ページ)
[目次]
Introduction
映画翻訳とは?
解説●佐藤一公
Part 1
映画翻訳という仕事の現場とその中身
映画翻訳者への道の第一歩――まずは映画翻訳を知ることから
Part 2
映画翻訳者デビューを実現する
映画翻訳者を目指す――デビューの方法と独立までの道のり
Chapter 1 映画翻訳レッスン 字幕翻訳編
字幕翻訳の基本ルール
解説●佐藤一公
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作品別 字幕翻訳の実践レッスン
Lesson 1 マトリックス 解説●林 完治
Lesson 2 オースティン・パワーズ ゴールドメンバー 解説●林 完治
Lesson 3 エネミー・ライン 解説●林 完治
Lesson 4 トリプルX 解説●菊地浩司
Lesson 5 ジャスティス 解説●菊地浩司
Lesson 6 アリ 解説●岡田壯平
Lesson 7 容疑者 解説●岡田壯平
Lesson 8 イースター・パレード 解説●佐藤一公
Lesson 9 ゲッタウェイ 解説●佐藤一公
Chapter 2 映画翻訳レッスン 吹き替え翻訳編
吹き替え翻訳の基本ルール
解説●佐藤一公
作品別 吹き替え翻訳の実践レッスン
Lesson 1 ビバリーヒルズ・コップ 解説●岩本 令
Lesson 2 裸の銃を持つ男 解説●岩本 令
Lesson 3 ヴァージン・スーサイズ 解説●杉田朋子
Lesson 4 チョコレート 解説●徐 賀世子
Lesson 5 アバウト・ア・ボーイ 解説●徐 賀世子
Lesson 6 宇宙船レッド・ドワーフ号 解説●徐 賀世子
Lesson 7 プラトーン 解説●佐藤一公
Column
日本語版制作の現場から
「こんな翻訳者が欲しい!」
Part 1 <映画配給会社の声>小川政弘(ワーナー映画)
Part 2 <日本語版制作会社の声>小柳剛(東北新社)
Part 3 <字幕演出家の声>鈴木吉昭(東北新社)
Part 4 <吹き替え演出家の声>伊達康将(東北新社)
映画のプロフェッショナルから
「映画を観よう・魅よう!」
Part 5 <映画製作の現場の声>宮澤誠一(日本大学映画学科)
Part 6 <字幕の愉しみ>古田由紀子(字幕翻訳家)
Appendix 掲載作品一覧
あとがき
内容説明
一冊まるごと「字幕のツボ吹き替えのコツ」。業界の「超」売れっ子翻訳家が指南する「映画の字幕・吹き替え翻訳のすべて」。あこがれの翻訳家になる第一歩「アルク翻訳レッスン・シリーズ」第3弾。
目次
Introduction 映画翻訳とは?(映画翻訳の現場と仕事の中身―映画翻訳者への道の第一歩は、映画翻訳を知ることから;映画翻訳者デビューを実現する―映画翻訳者を目指す―デビューの方法と独立までの道のり)
1 映画翻訳レッスン字幕翻訳編(字幕翻訳の基本ルール;作品別字幕翻訳の実践レッスン)
2 映画翻訳レッスン吹き替え翻訳編(吹き替え翻訳の基本ルール;作品別吹き替え翻訳の実践レッスン)
著者等紹介
佐藤一公[サトウイッコウ]
1935年、徳島県生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業。日本語版制作プロダクション東北社(のちに東京プロモーションと改称し、その後解散)、千代田プロダクション勤務を経て、フリーに。最初に手がけた仕事は、ハンガリー映画は別として、字幕ではNHKで放映された『ロレッタ・ヤング・ショー』、吹き替えでは『ムチと拳銃』で、どちらもモノクロ30分のTVシリーズ。ほかに『アンディ・ウィリアムズ・ショー』『ディーン・マーチン・ショー』、70年代以降は『西部二人組』『警部マクロード』『事件記者コルチャック』など、数々のTVシリーズの吹き替え翻訳を担当。映画字幕では、『駅馬車』『アパートの鍵貸します』、吹き替えでは『マリリンとアインシュタイン』『疑惑』『レベッカへの鍵』『大統領を作る男たち』ほか数え切れず。最近では、『刑事ナッシュ・ブリッジス』『ザ・ソプラノズ』『サード・ウォッチ』『サムライ・ジャック』などのTV放映用吹き替え翻訳を手がける。現在、映像テクノアカデミア「映画翻訳科」講師
菊地浩司[キクチコウジ]
1947年、東京都生まれ。学習院大学法学部卒業。新宿の映画喫茶で字幕翻訳を始める。演劇活動や英会話教室の運営などと同時に字幕制作を続け、やがて劇場用映画の字幕翻訳者に。多くの大作を手がけ、83年、映像翻訳の制作会社ACクリエイト株式会社を設立。同代表取締役
岩本令[イワモトレイ]
東京都生まれ。成城大学卒業。1973年から東北新社の専属翻訳者として、洋画および海外ドラマの字幕/吹き替え翻訳を手がける。映像テクノアカデミア「映画翻訳科」講師
林完治[ハヤシカンジ]
1960年、愛知県生まれ。大学時代にアルバイト募集の広告に応募したのがきっかけで菊地浩司氏に出会い、卒業後も氏のもとで字幕制作および翻訳の仕事に携わる。その後、妻のMBA取得のため共に渡米。2年間のアメリカ遊学を経て、30歳の時に字幕翻訳者として独立。映像テクノアカデミア「映画翻訳科」講師
岡田壮平[オカダソウヘイ]
1953年、東京都生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。早稲田大学建築学科卒業(一級建築士)。かつて同棲中だった妻が何げなく言った「明日のお米がないわよ」でギョッとなり、建築家から映像翻訳の道へ転身。両親が俳優だったため、演劇や映画が常に身近だったということもあり、制作会社に飛び込みセールス。そこで字幕と吹き替えの両方を学ぶ。映像テクノアカデミア「映画翻訳科」講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。