感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころこ
27
亡父に勧められて読んだ記憶に残っている初めての本。当時は少年用でしたが、全然怖くなく、肩透かしだったことだけは覚えています。本書の旧判を一度読み、都合３読目でしたが、意外と楽しく読めました。父はちゃんとしたものを息子に読ませようとしたようです。芳枝を中心に笹本、夏目、大江、山崎、乗松と男が集まってきて、緑衣の犯人を読者に探らせます。探偵を明智ではなく乗松としたのも、仮に明智にすると探偵が犯人だという線を消してしまうからであり、少年探偵シリーズの単調さを回避しています。2020/12/03
白いカラス
3
探偵役として明智小五郎ではなく乗杉龍平というのも趣がありました。大江白虹と乗杉の推理合戦もワクワクしましたね。最後に一人芝居をした○さんはまさに妖婦でした。2025/03/15
under
3
展開は概ね想定の範囲内。翻案ということもあり、探偵役が明智でないというだけで面白さが増す。長編苦手の乱歩にはこのようなスタイルがよく合っているように思う。2023/01/28
ひつ
0
展開は予想できるけど、やはり謎が解けていく過程はワクワクする。2024/05/19
