出版社内容情報
【概要】
1992年にイングランドにおいて設立された「プレミアリーグ」。約30年の時を経て、今や全世界が注目する偉大なプロフットボールリーグとしてその名を馳せています。しかし、この頂に達するまでのその道程は決して平坦なものではなく、むしろ、極めて困難なものでした。今回発売する平凡社新書『プレミアリーグ全史1』では、その喜怒哀楽の足跡をベン・メイブリー氏がイングランド現地の感覚で振り返ります。
シリーズ全3巻の第1弾となる本書は、われわれ日本人にはあまり馴染みのないイングランド・フットボールリーグの構造やイングランドの人びととフットボールとの熱い関係をうかがわせる話から始まります。そして産業革命の時代まで遡り、フットボールの発祥、そして鉄道網が全国規模で整備されたことによってフットボールが国民的なスポーツへと発展したなど、興味深い話が盛り込まれています。
さらに1863年、西ロンドンの飲み屋、フリーメイソンズ・タバーンにクラブの代表者が集まったことでFAが設立されたこと、さらにイングランドの人たちの記憶の中に深く刻まれている1985年5月29日に起きたヘイゼルの悲劇、1989年4月15日のヒルズボロの悲劇など、フットボールファンであれば知っておきたい出来事についてもベン・メイブリー氏による独自な視点をベースにしつつ、わかりやすく紹介しています。
【目次】
第1巻 イングランド・フットボ-ルの変遷、リーグ開幕への序章~1850-1996~
序章 イングランド・フットボ-ルの175年
第1章 暗黒時代と再生への道程 1967-90
第2章 喜怒哀楽の33年間のはじまり
第3章 マンチェスター・ユナイテッドVSリヴァプール 1992-96年
[代理戦争その1]ブラックバーン・ローヴァーズ
第4章 マンチェスター・ユナイテッドVSリヴァプール 1992-96年
[代理戦争その2]ニューカッスル・ユナイテッド
巻末付録 「20の小さな物語」
1巻の一番のよみどころはなんといっても、第3章と第4章のマンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールのライバル関係です。この2クラブのライバリーは、現在も続いていますが、なぜ互いに“敵視”するようになったのか、その理由や敵対関係を伺わせる具体的なエピソ-ド(試合や選手、監督の発言)をベースにしながら述べています。さらに、この2クラブと何かとつながりのあるブラックバーン・ローヴァーズとニューカッスル・ユナイテッドとの“複雑な”関係についても述べていきます。
【2巻、3巻】
第2巻 イングランド・フットボ-ルの再起、世界最高峰のリーグへ~1996-2010~
第3巻 ビッグクラブの時代の到来、現在とこれから~2010-現在~