江戸川乱歩文庫<br> 十字路

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江戸川乱歩文庫
十字路

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  • サイズ 文庫判/ページ数 263p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784394301639
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

推理小説界の巨匠・江戸川乱歩が、戦後、昭和30年に書き下ろしで発表した野心的大作「十字路」。伊勢商事社長の伊勢省吾は、日輪教の狂信的信者である妻・友子を嫌い、若い女秘書・沖晴美と恋愛関係にあった。晴美のアパートのへやに押しかけてきた友子を省吾は絞殺した。友子の死体をどこへ運ぶか。晴美とドライブした藤瀬ダムの古井戸が省吾の頭にひらめいた。キャディラックのトランクに死体を隠し、藤瀬へ向かう省吾は、新宿ガード下の十字路で突発事故に遭う。そのすきに車内にもう一体の男の死体が出現していた。次々に発生する奇怪な事件のナゾは?

江戸川乱歩[エドガワランポ]
著・文・その他

落合教幸[オチアイタカユキ]
監修/解説

内容説明

伊勢商事社長・伊勢省吾は、宗教に入れ込む妻の友子と不仲になり、秘書の晴美と愛人関係にあった。晴美のアパートに押しかけてきた友子を、伊勢は殺してしまう。妻の死体を車のトランクに隠し、新宿のガード下の十字路でトラックに追突され、近くの交番に引き留められている間に、意識朦朧とした男が伊勢の車に入り込んでいた。酒場で喧嘩をし、頭を打った画家・相馬良介だった。走り出すと後部座席にもう一人の死体があることに気づき狼狽するが、計画を中止することもできず、車を走らせる…。

著者等紹介

江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894‐1965。明治27年10月21日三重県に生まれる。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和2年までに「D坂の殺人事件」などを執筆する。休筆を挟んで「陰獣」などを発表。昭和4年の「蜘蛛男」より娯楽雑誌に長編を連載、昭和11年から「怪人二十面相」を少年倶楽部に連載、少年探偵シリーズは晩年まで続く。同時期から評論も多く手がけ、「鬼の言葉」(昭和11年)「幻影城」(昭和26年)などにまとめられる。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任。昭和40年7月28日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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めしいらず

58
戦後に書かれた乱歩らしからぬ緻密でどこかアイリッシュ作品を思わせるようなサスペンス長編の佳作。突発的に妻を殺した男の必死の隠匿工作に偶然紛れ込んでしまうもう一つの死体。見事な隠し場所のトリック。完全犯罪は一見成立したように見えたが、二つの事件の双方からその計画の小さな綻びが見つかり、それは結び付けられ、遂には全貌が露呈する。一点の曇りもない展開に先が読めてしまうきらいはあるけれど、二つの事件を一つに織り上げる手練が甚だ見事だ。犯人の心の揺らぎ。悲恋として閉じるラスト。いつもの不健全さがないのは寂しい点か。2019/07/15

ころこ

30
最初に読んだ乱歩作品として思い出深いですが、乱歩作品と認めない議論もあるようで、半信半疑で読み返してみました。プロットが明確で読み易く概ね好評の様ですが、死体の入った車に別の死体が入り込むことと相馬と南が似ているという二つの偶然が弱点になっています。戦後の復興期で世の中の流れが速く確固としたアイデンティティが揺らぐ中、運命の偶然性と交換可能性が「そういうこともあるかも知れない」と思わせる時代に支えられた作品といえるでしょう。2020/12/14

takaya

15
プロットは、乱歩が渡辺剣次という人からもらったものとのこと。でも、一気読みさせられる展開でした。タイトルとなっている事件の要「十字路」の設定はありえないものの、その不自然さがかえって書かれた昭和30年という素朴さを感じさせます。読後感はなかなかよく、レトロでありながら新鮮な探偵小説でした!2023/07/22

FOTD

15
このタイトルを見たときに、ロバート・ジョンソンを想像してしまったので手にとった。江戸川乱歩の作品を読んだのは久しぶり。だけど、この作品はまるで「火サス」のような雰囲気。説明的な台詞も多いし、最初の殺人まで時間がかかりすぎで、ちょっとテンポが悪く感じた。がしかし「八十オクタン価のを五十リッタ」とか「ラジエーターに水を一杯いれさせて」とかで当時のガソリンスタンドの様子がわかったり、フランス料理店の名前が「鳳来」だったり面白かった。「鳳来」は中華料理店の名前のほうが似合うと思った!2020/02/16

まさ☆( ^ω^ )♬

11
面白かったです。いつもの乱歩作品とはテイストが違いましたね。探偵小説という感じではなく、最初から犯人がわかっており、犯罪が明るみに出るまでの過程が、緊迫感のあるストーリーとして描かれていて引き込まれました。2021/09/22

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