出版社内容情報
推理小説界の巨匠・江戸川乱歩が、戦後、昭和30年に書き下ろしで発表した野心的大作「十字路」。伊勢商事社長の伊勢省吾は、日輪教の狂信的信者である妻・友子を嫌い、若い女秘書・沖晴美と恋愛関係にあった。晴美のアパートのへやに押しかけてきた友子を省吾は絞殺した。友子の死体をどこへ運ぶか。晴美とドライブした藤瀬ダムの古井戸が省吾の頭にひらめいた。キャディラックのトランクに死体を隠し、藤瀬へ向かう省吾は、新宿ガード下の十字路で突発事故に遭う。そのすきに車内にもう一体の男の死体が出現していた。次々に発生する奇怪な事件のナゾは?
江戸川乱歩[エドガワランポ]
著・文・その他
落合教幸[オチアイタカユキ]
監修/解説
内容説明
伊勢商事社長・伊勢省吾は、宗教に入れ込む妻の友子と不仲になり、秘書の晴美と愛人関係にあった。晴美のアパートに押しかけてきた友子を、伊勢は殺してしまう。妻の死体を車のトランクに隠し、新宿のガード下の十字路でトラックに追突され、近くの交番に引き留められている間に、意識朦朧とした男が伊勢の車に入り込んでいた。酒場で喧嘩をし、頭を打った画家・相馬良介だった。走り出すと後部座席にもう一人の死体があることに気づき狼狽するが、計画を中止することもできず、車を走らせる…。
著者等紹介
江戸川乱歩[エドガワランポ]
1894‐1965。明治27年10月21日三重県に生まれる。早稲田大学で経済学を学びながらポーやドイルを読む。様々な職業を経験した後、大正12年、雑誌「新青年」に「二銭銅貨」でデビュー。昭和2年までに「D坂の殺人事件」などを執筆する。休筆を挟んで「陰獣」などを発表。昭和4年の「蜘蛛男」より娯楽雑誌に長編を連載、昭和11年から「怪人二十面相」を少年倶楽部に連載、少年探偵シリーズは晩年まで続く。同時期から評論も多く手がけ、「鬼の言葉」(昭和11年)「幻影城」(昭和26年)などにまとめられる。昭和22年、探偵作家クラブ結成、初代会長に就任。昭和29年、乱歩賞を制定。昭和32年から雑誌「宝石」の編集に携わる。昭和38年、日本推理作家協会が認可され理事長に就任。昭和40年7月28日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
ころこ
takaya
FOTD
まさ☆( ^ω^ )♬
-
- 和書
- 法人後見実務ハンドブック