芥川賞候補傑作選 平成編〈1〉1989‐1995

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芥川賞候補傑作選 平成編〈1〉1989‐1995

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  • サイズ B6判/ページ数 672p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784394190066
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0393

内容説明

昭和の文豪がスカウトした平成の新人作家たち―。平成元年の第101回から第113回までの芥川賞候補作のなかから、「いま読んでも面白い作品」全9篇を厳選。人気作家の初期作品、これまで書籍化されたことのない作品など、知られざる傑作を掲載。

著者等紹介

鵜飼哲夫[ウカイテツオ]
1959年、名古屋市生まれ。中央大学法学部法律学科卒業。1983年、読売新聞社に入社。1991年から文化部記者として文芸を主に担当する。書評面デスクを経て、2013年から編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

竹園和明

37
飽和状態に近いくらいの湿気を帯びた厭な空気がまとわりつくような感じ。水道料金滞納家庭の停水執行を任務とする市の水道部職員岩切と木田を描いた河林満『渇水』の、薄暗く粘り気の強い文章と絶望的なエンディングに驚かされた。芥川賞候補最多の6回を誇る多田尋子『毀れた絵具箱』は、地方から上京し画学生となった朋子と彼女にひたすら奉仕する画材店員藤倉の奇妙な関係を描いた物語。気味が悪いと思いつつ送り迎えや荷物持ちなどで藤倉に依存する朋子と黒子に徹する藤倉に、平成三年当時の審査員の先生方は昔とのギャップに困惑したのでは?!2023/05/21

鷺@みんさー

36
『渇水』目当てで読んだんだけど、いまいち。映画は人情ものになってるみたいだが。むしろ夢中で読んだのは、野中柊『アンダーソン家のヨメ』。キュートでアイロニーで群像悲喜劇で、文体に引き込まれてぐいぐい読んだ。内田春菊の『キオミ』は、再読だけどやはり心胆寒からしめる。…いるんだよ、こういう人。内田春菊のバックグラウンドを考えると余計に怖い。フィクションだけどリアリスティックな恐怖。そして車谷長吉の『変』がめちゃ面白かった。芥川賞を落とした編者たちを呪って五寸釘打つシーンは必見。総じて満足度は高かった。2023/07/07

sakadonohito

11
誰かの感想で気になっていた河林満の「渇水」だけ読んだ。自分は割と好きだけど惜しい作品だとも感じた。長期間水道料金未納の家庭に訪問し、停水する水道局職員を主人公にした作品で、料金徴収と停水判断する側の葛藤?と諸事情で水道料金を払わない人達の態度・思惑あたりが読みどころ。幼い姉妹の結末の扱い方にもう少し踏み込んでいれば芥川賞とれたのかもと思ってしまった。同梱されている他作品は少しずつ読んでみるつもり。2022/03/12

5〇5

9
「平成編ということで、前巻の戦前・戦中編からグッと時代が下ってずいぶんと読みやすくなったね」 「うん、内容もスタイルもさまざまだし、その時代の前を走ってる感もあって面白い」 「あと、車谷長吉の特別掲載作品『変』が、とにかく生々しくてびっくりだよ。落選後に丑の刻参りで選考委員を呪うんだもの」 「この負の執念は、太宰治を思い出しちゃった(笑)」2020/12/20

押さない

4
『乾水』水を差し押さえる職業の着眼点が面白い。姉妹が亡くなる展開は安直だ。『琥珀の町』手堅いが、その分印象に残りにくい『☆毀れた絵具箱』あとずさりしながらコンタクトを取っても泥のように彼は纏わりついてくる。「あなた(レベル)には僕しかいない(ように仕向けていく)」『☆アンダーソン家のヨメ』自由と思い描いていたはずのアメリカは…。夫婦別姓、国籍、親戚関係の煩雑をマドコも夫も全て等しくおふざけて眺める筆致だ。一息に長文が続くパートは饒舌である。↓2023/12/12

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