内容説明
ジャン=ジャック#ナティエの世界では、音楽と言語の関係についての研究と、プルーストと音楽、ワーグナーのオペラ、ブーレーズの著作、グレン・グールドの思想、ケベックの音楽、イヌイトやアイヌの音楽とのあいだに、なにか共通するものがあるのだろうか―。総合と対話をモットーとする音楽記号学の泰斗が、自らの研究の歩みを回顧しつつ、音楽学のありようを根本から問う。
目次
仮想対話 ナティエ、ナティエと語る(修業の年月、旅の日々;言語学から記号学へ;音楽記号学の誕生;音楽記号学の行程;音楽・研究・人生 ほか)
後奏 音楽学の居心地の悪さ(寄生的な言説としての音楽学;音楽学の分裂;音楽学と価値判断)
著者等紹介
ナティエ,ジャン=ジャック[ナティエ,ジャンジャック][Nattiez,Jean‐Jacques]
1945‐。フランス出身、現在はカナダ、ケベック州に在住。1972年よりモントリオール大学音楽学部教授。音楽についての論考を数多く発表している。2001年以降、イタリアではエイナウディ社から、フランスではアクト・シュド社から刊行中の大規模な音楽百科事典(全5巻)の編集責任者をつとめている
添田里子[ソエダサトコ]
早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。1971‐73年パリ第4大学(ソルボンヌ)フランス語学科修士課程、76‐77年モンペリエ第3大学言語学科博士課程に学ぶ。専攻はブルースト(文体論)。昭和女子大学教授
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