内容説明
モーツァルトの「固有音」の故郷を採る試み。その音楽美の構造と精神的背景を解明する美学的視座。
目次
第1章 モーツァルトとウィーン古典派(ウィーン古典派様式;危機との遭遇とその克服;4大交響曲―古典派の頂点)
第2章 モーツァルトの「固有音」(モーツァルト自身が最高傑作と表明している作品;「固有音」の故郷としてのクラヴィア協奏曲;モーツァルトの音楽形成法;ウィーン時代後期―「固有音」への純化)
第3章 「デモーニッシュなもの」再考(モーツァルト像の変遷―19世紀;「デモーニッシュ」の美学)
第4章 モーツァルトの音楽とカントの美学(芸術としての音楽;「遊び」としての音楽;近代ヒューマニズムを超えて)