内容説明
あなたが知ってるつもりの「シェイクスピア」はここに、もろくも崩れていくにちがいない!!いま、作品の下に長く隠されていた真の意味が明かされる。
目次
『ヴェニスの商人』―世相を映す時事的アレゴリー
『お気に召すまま』―中世への郷愁
『ハムレット』―喜劇から悲劇へ 深遠な謎
『尺には尺を』―「慈愛」対「正義」
『マクベス』―火薬陰謀事件とエリザベス女王の死
『リア王』―カトリック的なイギリスの消失
『冬物語』―悲劇から喜劇へ 奇蹟劇
「教皇主義者とその詩人」―シェイクスピアの隠された心を開く鍵
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
viola
6
シェイクスピア関連の著書も多く、カトリック司祭でもある著者が書いたものなので、日本人の無信仰者が書いたものよりも信頼できる気が。 後半よりも前半のほうが断然面白くなってしまっているのが残念ですが、専門書ではなく軽く読め、ここまでの内容は凄い。そうかもー、カトリックなのかも~~と思えてきます。 シャイロックは、当時イギリスでは入国できなかったユダヤ人よりも、ロンドンに住むピューリタンの商人として受け止められていた可能性が高いとか、彼はユダヤ人ということよりも、金貸しという事実が強調されているとか・・・・2010/12/15
たつみ
0
解釈は面白いけど、著者がカトリック司祭なのでバイアスは考慮する必要がある。当時のテロが全部当局が仕組んだカトリック弾圧陰謀だったという説はちょっと納得しがたい。それも勿論あっただろうけど。2013/04/13