アジア文芸ライブラリー<br> 花と夢

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アジア文芸ライブラリー
花と夢

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  • サイズ 46判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393455104
  • NDC分類 929.323
  • Cコード C0097

出版社内容情報

ラサのナイトクラブで働きながら場末のアパートで身を寄せ合って暮らす四人の女性たちの共同生活と、やがて訪れる悲痛な運命・・・・・・。家父長制やミソジニー、搾取、農村の困窮などの犠牲となり、傷を抱えながら生きる女性たちの姿を慈愛に満ちた筆致で描き出す。チベット発、シスターフッドの物語。英国PEN翻訳賞受賞作。

内容説明

チベット発、シスターフッドの物語。ラサのナイトクラブ“ばら”で働く4人の女性たち。花の名前を源氏名として、小さなアパートで共同生活を送る彼女たちは、それぞれが事情を抱えてこの町にやってきた。暴力や搾取、不平等の犠牲となりながらも支え合って生きる彼女たちの心の交流と、やがて訪れる悲痛な運命を、慈悲に満ちた筆致で描き出す。

著者等紹介

ツェリンヤンキー[ツェリンヤンキー]
次仁央吉。1963年、中国チベット自治区シガツェ生まれ。渡し舟の船頭を営む両親の間に生まれ、語りのうまい祖母に育てられる。14歳で初めて小学校に入学するまでは祖母の手伝いをしながら、民話や民謡、格言、ことわざを仕込まれる。1983年にラサのチベット大学に在学中に『チベット日報』に投稿した小説が掲載されデビューを飾る。大学卒業後は中学教師となり、学生たちとの交流から創作のヒントを得て小説を発表し、ダンチャル文学賞、全国少数民族文学創作駿馬賞を受賞。しばらくのブランクを経て7年がかりで完成させた初めての長編小説『花と夢』は、チベット自治区出身の女性がチベット語で長編小説を書く先駆けとなった。現在は退職して老親の介護をしながらラサで暮らしている

星泉[ホシイズミ]
1967年、千葉県生まれ。チベット語研究のかたわら、チベット文学の翻訳、紹介活動を行っている。『チベット文学と映画制作の現在 SERNYA』編集長。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヘラジカ

44
最後まで読み通すと読後感は悪くないのだが、筋書きがとにかく苦手で、予めどのような話か知っていたら手に取らなかったかもしれない。ノンフィクションならともかく、女性が酷い目に合うフィクションは何のために読書をしているのか分からなくなるくらい嫌な思いをするため避けているのだ。とても良い作品だとは思う。でも途中(一章は耐えたが二章は…)で読書欲が減退したし、感想を書くのも気が重かった。シリーズ自体はこれからも楽しみにしたい。2024/04/20

ケイティ

33
チベットを代表する女性作家による、とにかくつらく切なく痛々しい物語。しかし文章や表現が美しく、著者の優しさや愛がにじんでいる大作でもあった。貧しい農村からラサに上京した4人の女性が、正規労働にありつけず、騙され流されるままにナイトクラブでの仕事に身を投じる。それぞれ事情はあれど、みんな真面目で純粋、こんなはずじゃなかったという涙を流し続けながら耐える日々。シスターフッドと謳われているが、カテゴライズなんて出来ないほどギリギリで、生きるために支え合わざるを得なかった4人の幸せをただ祈りたい。2024/05/09

M H

23
ラサのナイトクラブで身を寄せ合って働く4人の女性を通して、社会構造が崩れて変容するラサ、家父長制や搾取、困窮を端正に描く。注意書きにあるように性暴力、ハラスメントの描写が辛く、積極的には読み進められなかった。版元の紹介にあるシスターフッドの物語なのは否定しないが、辛すぎて霞んでしまう。解説では、輪廻転生のような日本人とは異なると思われる価値観と作品の背景に触れられていて助かった。方便という言葉が重い。2024/12/14

フランソワーズ

21
チベットは牧歌的と思われがちなだけで、いやそれだけに”夜の蝶”に対しては偏見に満ちている。男性は無論、女性も。そしてその蔑視の中で、同じ身の上の四人の女性が、都会ラサで身を寄せって生きていく姿がなんとも悲哀に満ちていて、泣けてきました。また、日本よりも信心深い国民性なのでしょう、随所に自らの”業”という言葉が見受けられ、自らの苦しみも深すぎるその業のためと捉えています。神仏への思いが強い彼女たちにとって、せめてもの救いは信仰なのでしょう。2024/07/06

ねむ

20
チベット自治区ラサのナイトクラブで身体を売りながら苦楽を共にする若く美しい娘4人の生活を追う長篇。章立てとしては、それぞれの生い立ちを振り返る章もあったりして、連作短篇と言っても良さそうな雰囲気もあった。さまざまな事情からやむにやまれず田舎から都会に出て、教育や伝手もなく、ただ生きるために娼婦になるしかなかった4人の悲哀と誇りと優しさが胸にしみた。どんな不幸も業のせいと考えるチベット的思想や、独特な表現など訳註で説明してある事柄も知らないことが多く面白かった。教師を退職し老親介護中という著者略歴にも涙する2024/06/09

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