掬われる声、語られる芸―小沢昭一と『ドキュメント日本の放浪芸』

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掬われる声、語られる芸―小沢昭一と『ドキュメント日本の放浪芸』

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  • サイズ 46判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393441701
  • NDC分類 779
  • Cコード C0074

出版社内容情報

萬歳・ごぜ唄・猿回しをはじめとした稀少な音楽芸能から節談説教さらにはストリップにいたるまで、独特のナレーションとともに収録されたLP集『ドキュメント 日本の放浪芸』。その制作を通して自身の芸そして日本の芸と向き合い続けた小沢昭一の姿に迫る。

内容説明

俳優として、芸人として―。はずれ者たちの“こころ”と向き合った小沢昭一が見て、聞いて、語った“音”による“記録(ドキュメント)”その制作の舞台裏に迫る。

目次

序章 「河原乞食」という場所(契機としての『私は河原乞食・考』;装丁にみる小沢を交差点とする文化地図 ほか)
第1章 「放浪芸」の誕生と展開(市川捷護の仕事;LP『ドキュメント 日本の放浪芸』の誕生 ほか)
第2章 演者と観客の一体化、生と死の一体化(永六輔・関山和夫・祖父江省念;芸能史・音楽史における節談説教 ほか)
第3章 放浪芸の「日本」の境界(「日本」とは―第三作と第四作の幕間にて;二〇世紀のアカデミズムにおける沖縄音楽の録音小史 ほか)
第4章 ストリップを聴くこと(複数のアメノウズメ;「客に尽しきる」芸能者としての一条さゆり ほか)

著者等紹介

鈴木聖子[スズキセイコ]
1971年東京都墨田区生まれ。大阪大学大学院人文学研究科アート・メディア論コース助教。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、パリ大学東アジア言語文化学部・助教、大阪大学大学院文学研究科音楽学研究室・助教を経て、現職。博士(文学)。専門は近現代日本音楽史・文化資源学。最近の著作論文:『“雅楽”の誕生 田辺尚雄が見た大東亜の響き』(春秋社、2019、第41回サントリー学芸賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ネギっ子gen

52
【文化資源化される「日本の放浪芸」】俳優・小沢昭一が日本各地を探訪し、稀少な多種多様の音楽芸能とインタビューを現地録音した1971年発売のLPレコード集『ドキュメント日本の放浪芸』。近現代日本音楽史・文化資源学の研究者が制作の文脈・構成・内容を検討し、作品の意義を明らかにした書。巻末に、主要人名索引。『日本の放浪芸』解説書に記載された芸能の種目とその典拠一覧。詳細な文献・資料。詳細な註。昔、このレコードを学友が発売時すぐに購入し共に聴き感嘆。カセットテープに録音させてもらって宝物の一つに(遠い目)―― ⇒2024/04/16

小谷野敦

5
芸術選奨を受賞したので図書館から借りて読んでみたが、そもそもこれを読むには「日本の放浪芸」を聞いてみたい、だが買うには高い、図書館では禁帯、わざわざどこかの図書館へ赴いて聞くほどでもない、ということがある。それに最後の部分は、視覚的なものであるストリップを音声で記録しているという変則的な事情もある。著者は小沢昭一の「私は河原乞食・考」から始まり、被差別者としての芸人という立脚点や、ストリッパーがわいせつ罪で逮捕され、左翼知識人がその味方をすることで反体制を気取るという現象の、小沢の立ち位置を2024/03/10

takao

4
ふむ2024/06/23

onepei

3
小沢昭一の考え方が変わってくるのが興味深い2023/07/02

がんちゃん

1
今や絶滅危惧種となった「日本の放浪芸」。本書を読もうと思ったのは「日本の放浪芸」に対するノスタルジーと日本人とは何かという民族学的な興味からだったが、「日本の放浪芸」の名付け親でもある小沢昭一さんが「放浪芸」を収集しレコード化したのは、俳優という己の立ち位置の源流を探ることで己のアイデンティティを見つけようとしたということなんですね。この真摯な探求心があったればこそ「日本の放浪芸」にスポットが当てられたわけで、形は違っても「観客に尽くしきる」という芸能の姿勢は現代にも通じるものだと強く思った次第です。2023/10/11

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