出版社内容情報
インコ・オウム、とりわけ理解が進んでいるオカメインコ(オウム科)を中心に鳥の心――「好き」と「嫌い」に関する最新知見を解説。発達心理学の視点も持ち込み、人間と暮らす鳥が成長する過程でその心がどう変化し、どのようにして個性が獲得されるか探る。
内容説明
なぜ心が通じあうのか。対人・対鳥関係や日常の中で形づくられていく好きと嫌いのメカニズム。幸せな日々を共に過ごすために知っておいてほしいインコ・オウムの心、感情、個性。
目次
第1章 鳥の豊かな感情
第2章 心の発達と発達心理学
第3章 快と不快、好きと嫌いが生まれる
第4章 人、鳥に対する好きと嫌い
第5章 理由のある好き、ない好き
第6章 「恐い」は嫌い?
第7章 好ましい予想が生みだす期待
第8章 食べものについての好きと嫌い
第9章 好きと嫌いのインコ学
著者等紹介
細川博昭[ホソカワヒロアキ]
作家。サイエンス・ライター。鳥を中心に、歴史と科学の両面から人間と動物の関係をルポルタージュするほか、先端の科学・技術を紹介する記事も執筆。日本鳥学会、ヒトと動物の関係学会、生き物文化誌学会ほか所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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秋良
16
鳥類の中でもペットとして飼われることの多いインコ(オカメインコはオウム)の心の動きに焦点を当て、その知能の高さ、感情の豊かさについて考察する鳥飼の痒い所に手が届きそうな本。ただ対象が動物(言葉が通じない)の感情(数値で測れない)なので再現性があると言えるか微妙だけれど、傾向を掴むには十分だと思う。「ある程度歳をとっても落ち着きがなく、どこか男子小学生に似た部分があるのはセキセイインコ」には笑った。うちの子じゃん!ペットを飼うのは100%人間の都合なので、寂しい思いや嫌な思いをさせてはいけない。2024/11/15