出版社内容情報
<物>と<人間>の関係を探究する心理学=アフォーダンスの最新局面とアーティスト達との刺激的邂逅。絵画、建築、写真、ブックデザインの現場に<レイアウト>の法則を探る。
内容説明
魚や野菜や果物の肌理を見る。人の黒眼と白眼の比率を見る。歩く人の脚の振れ具合を見る。異性を見る。曲がり角の向こうをのぞく。そのような時に知覚していることは、すべてレイアウトである―。絵画からリハビリテーションまで、その本質を光・余白・力のレイアウトとして描き切る、生態心理学=アフォーダンスの平易で画期的な実践への招待。
目次
1 レイアウトの法則(「レイアウト宣言―自然のデザイン原理」)
2 光のレイアウト(「正確に言えば光は見ることができない―絵画とジェームス・ギブソンの視覚論」;「光の経験―デッサン派vs.色彩派」;「包まれる―写真と視覚」)
3 余白のレイアウト(「小屋の力、街の愉しみ」;「ページとフォーマットの劇場」)
4 力のレイアウト(「相撲と無知」;「リハビリテーション―制御・入れ子・協調のデザイン」;「生へといたる消滅―ウイリアム・フォーサイスの動き」)
結 レイアウトのレイアウト(「肌理と粒」)
著者等紹介
佐々木正人[ササキマサト]
生態心理学者。1952年、北海道生まれ。現在、東京大学大学院情報学環・教育学研究科教授。知覚研究のシナリオを完全に書き換えた新たな認知理論=アフォーダンスの最前線で、多数の著作、翻訳監修を手がける。アフォーダンス研究の現在の重心の一つはアート制作とのコラボレーションに置かれており、その研究に垣間見える、人生と表現が入れ子になった知覚世界の探究は、認知科学をはじめとする諸自然科学、哲学、そして無数のフィールドで活躍するアーティスト達からの大きな関心を集めている
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感想・レビュー
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