信仰と「甘え」 (増補版)

信仰と「甘え」 (増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784393346020
  • NDC分類 190.4
  • Cコード C1016

内容説明

弥陀の本願を信じ、南無阿弥陀仏を唱え、聖母にすがり、神に祈る心。そこには甘える心があって、はじめて可能となろう。祈りの心を通して「甘え」の構造をより鮮明に明らめた力作。

目次

1 カトリシズムと精神分析
2 精神療法と信仰
3 キリスト教の土着化について
4 精神分析と信仰
5 ホイヴェルス神父の死
6 内村鑑三における人間形成とキリスト教
7 イグナチオとドンキホーテ
8 ホイヴェルス神父におけるキリスト教と日本
9 信仰と「甘え」
10 キリスト教と私
11 「甘え」と祈り

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tekesuta

1
信仰を甘えとの関係で捉えなおした一文は宗教の本質の一端をうかがわせているのではないかと思った。神などに象徴される絶対存在への奉仕や感謝以前に、それをとことんまで信じぬくということは徹底的に甘えることに関連しているようだ。信仰には自己放擲が必要だが、甘えが同一化を計る心の動きのひとつだとすればこれは当然のようにも思える。ご利益宗教はとかく下に見られがちだし、信仰するほうもバカにされやすいけれども、本当はそれが出発点であって、奉仕や感謝というのは二の次に過ぎないのではないか?親鸞の悪人正機説なども思い起こして2013/02/16

yurari

0
祈りというのは、他力本願だなぁ、と。その思いがより強くなった。著者の信仰心の持ち方が、一人の人間として非常に興味深かった。2013/09/20

ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き

0
『「甘え」の構造』(注釈版)自体はイマイチだったけど、こちらは内村鑑三の分析など思った以上に興味深い内容が多かった。甘えと信仰について論じた論文もなるほどという内容だった。また、著者のキリスト者としての歩みも興味深かった。全文でなくても、何れ再読したい内容。2013/06/17

yoyogi kazuo

0
「甘えの構造」を読んで、この著者はクリスチャンだろうと喝破した人がいるらしいが、自分にはそこまでの洞察力はなく、この本を読んで土井健郎がクリスチャンだということを知った。彼がプロテスタントの両親の家に生まれてカトリックの信仰に至るまでを描いた「キリスト教と私」は胸を打つ名文だと思った。精神分析とキリスト教の関係についても明快で納得できる自説が述べられている。良書。2023/03/23

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