出版社内容情報
哲学者だって幸せになりたかった! 古くはソクラテスから、新しくはポジティブ心理学まで。西は西洋哲学から東はインド・中国哲学まで。古今東西の哲学を研究する12人が幸福とは何か、幸福になるにはどうすればいいのかを自分の専門領域から論じる。
内容説明
古今東西の哲学者たちが歩いた「幸福」への道を、現代の哲学者12人が案内します。この地図をポケットに入れて、今日からあなたの新しい冒険のはじまり。
目次
序論 幸福のありかを探る
第1部 私たちはどうすれば幸福になれるのか(精神医学から見た「幸福」―ポジティブ心理学と「死」の哲学;ハイデガーの幸福論―自分が嫌になってしまった人に;フーコー、ドゥルーズの幸福論―半径五メートルから変えていきたい人のために;ヒルティの幸福論;アランの幸福論 ほか)
第2部 哲学者たちは幸福をどう考えてきたのか(カントの幸福論―「したいこと」と「すべきこと」の間で悩んでいる人に;デカルトの幸福論―悲劇的な境涯を嘆く王女エリザベトの憂鬱を癒すために;キリスト教の幸福論―頑張りすぎて疲れ果てている人のために;ギリシア哲学の幸福論;『葉隠』における幸福―椅子取り競争が嫌になった人に ほか)
著者等紹介
五十嵐沙千子[イガラシサチコ]
筑波大学大学院哲学・思想研究科博士課程修了。博士(文学)。筑波大学人文社会系准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kevin
1
古今東西の哲学者の幸福論を集めたユニークな解説書である。全く理解できないものから、深く考えさせられるものまでさまざまだが、社会性や徳があってこそ幸福と説くもの、自分の力が及ばないものを求めない事など幾つかの共通する点がある。幸福は明確に定義できないもので、その人が幸福と感じられる状態がその人にとっての幸福であり、幸福と感じる力も重要である。2024/03/27
Go Extreme
1
幸福のありかを探る:他者の幸福=自己の幸福 現代思想が教える幸福とは:ポジティブ心理学と死の哲学 ハイデガーの幸福論:自分が嫌 フーコー、ドゥルーズの幸福論:半径五メートルから 哲学の三大幸福論: ヒルティ アラン ラッセル カント:したいーすべきの間 デカルト:悲劇的な境涯を嘆く王女エリザベトの憂鬱 キリスト教:頑張りすぎて疲れ果ててい ギリシア哲学:よく生きる 満足の様々なレベル 葉隠における幸福:椅子取り競争が嫌 日本思想:エロースを求める 中国哲学:自分しか見えない人 インド思想:ラクになりたい2024/02/18