VTuberの哲学

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VTuberの哲学

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  • サイズ 46判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393334058
  • NDC分類 547.48
  • Cコード C0010

出版社内容情報

VTuberを対象とした初の哲学書が誕生! VTuberは中の人にも虚構のキャラクターにも還元されないという「非還元主義」に立ち、VTuber独自の存在様態を理論化しつつ、その魅力を実際の活動の例を多数挙げながら分析する。

内容説明

VTuberの実在性とフィクション性を理解する一つのテーゼ。「非還元主義」の立場から「制度的存在者」としてVTuberを捉えるという理論を提示し、数多くの実例から仮説を検証しつつ、VTuber独自の魅力にも迫る。

目次

第1章 VTuberの類型論と制度的存在者説(VTuberの類型論;配信者説・虚構的存在者説・両立説;非還元主義;VTuberのアイデンティティ論)
第2章 VTuberの身体性の問題(「デュナミス」としてのVTuberと「エネルゲイア」としてのVTuber;身体的アイデンティティが欠けたVTuberに対する「シームレスな鑑賞」;VTuberの「入れ替わり事例」を検討する)
第3章 VTuberのフィクション性と非フィクション性(VTuberのプロフィール文の問題;フィクションとして提示されるVTuberの在り方;現実世界における体験談の問題)
第4章 VTuberの表象の二次元/三次元性(二次元/三次元の多層性;「表象様式」の多層性;ビデオゲームの世界とメイクビリーブ)
第5章 生きた芸術作品としてのVTuber(「芸術形式」としてのVTuber;共同制作されるVTuber;「生きた芸術作品」としてのVTuber)

著者等紹介

山野弘樹[ヤマノヒロキ]
1994年、東京都生まれ。2017年、上智大学文学部卒業。2019年、東京大学大学院総合文化研究科(超域文化科学専攻)修士課程修了。同年より日本学術振興会特別研究員DC1(面接免除内定)。現在、同大学院博士課程。専門はポール・リクールの思想、およびVTuberの哲学。2019年、日本哲学会優秀論文賞受賞。2021年、日仏哲学会若手研究者奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らる

5
リアルな性質とフィクショナルな性質を共に持ち、様々な文化潮流が交差する中で生まれた存在者ーそれがVtuberである/Vtuberは単なる配信者ではなく、例えば、配信中に現実の配信者の手が出てきたとしても、それはVtuberの一部としてシームレスに見ることができる。配信者の身体も含め「Vtuberの一部」だからである/架空の二次元キャラクターのようにとらえられがちだが、「三次元」的な性質も併せ持つ/自らの身体に絵画的な芸術形式の特性を持つ。2024/06/16

よいおいこらしょ

5
Vtuberを分析哲学的に説明、帰納的に解釈しようとした評論。著者は配信者の実在を前提として論を進めていて、記号的な存在としてVtuberを考えてる人にはおすすめできない。もっとバーチャル蠱毒だったり出雲霞の物語だったりバ美肉について論じて欲しかった。アイドルやニコ生にも適用できそうなものも多く、その比較があればもっと面白かったかも。2024/05/16

nonfiction

4
感覚的にすぐわかることを生硬なロジックで縁取っていくことが哲学なのか、むしろその「わかる感覚」のほうを言語化する努力のほうが真に哲学的な営為なのではないか…というのは本書への感想というより分析哲学じたいへの疑問か。外野からは誤認されがちな「Vtuberはただの生主でもキャラでもない」という点の解説は周到だが、演者・視聴者ともに生身/キャラを都合よく混同しつつコミュニティを形成しているVtuber文化のジャンクな魅力はそれだけでは説明できない。ファンもそれ以外も知りたいのはたぶんそっちのほうではないか 2024/03/27

rou

3
Vtuberという存在について多くの側面から考察されており、なかでも第五章の「生きた芸術作品としてのVtuber」でふれられているVtuberと鑑賞者は、お互いのアイデンティティの変容に影響し合っている。という考え方は非常に考えさせられました。完成されたものではなく、「生きた」芸術作品であるという表現はVtuberがどのような芸術作品となっていくかに、我々鑑賞者も関係しており、今まさに広がっているVtuberという文化の中に鑑賞者として自分もいるのだという感覚になりました。2024/04/20

Jey.P.

3
VTuberを「配信者」でも「虚構的存在」でもない「制度的存在者」だと論じ、VTuberの様々なことを分析していく本だが、配信者説ではなく制度的存在者説を採用するメリットが少ない(配信者説の方が容易に様々なことを説明できる)気がし、その後の議論に乗れなかった感。あと後半の事例は普通のゲーム実況やアイドルでもあることに思え、VTuber特有の事例だと感じなかったのもしんどかった。著者と自分でVTuberに関する直感に大きな違いがありそうだが、自分からすると著者はかなり尖った受容のしかたをしてそうなんだよな。2024/04/02

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