出版社内容情報
仏教を覆う観念的な教理や禅にまつわりつく神秘主義は歴史の垢にすぎない。垢をこそぎ落としたとき現われるラディカルな行動の思想をダライ・ラマと並ぶ世界的仏教者が語る。
内容説明
なぜ禅匠はわけのわからないことを言うのか?仏教を覆う観念的な教理や禅にまつわりつく神秘主義は歴史の垢にすぎない。垢をこそぎ落としたとき現われるラディカルな行動の思想を、ダライ・ラマと並び称される世界的仏教指導者が語る。
目次
第1章 マインドフルネスの修行
第2章 一杯のお茶
第3章 庭の柏の木
第4章 山は山、川は川
第5章 空の足跡
第6章 人間性の復興
付録 課虚
著者等紹介
ハン,ティク ナット[Hanh,Thich Nhat]
1926年、中部ヴェトナムに生まれる。10代で出家、禅僧となる。ヴェトナムで社会福祉青年学校、ヴァン・ハン仏教大学、ティエプ・ヒエン(インタービーイング)教団を設立。さらにコロンビア大学、ソルボンヌ大学で教鞭を執る。戦火のヴェトナムで反戦と戦争被災者救済活動に尽力するが、1966年にはフランスへの亡命を余儀なくされる。1973年のパリ平和会議にはヴェトナム仏教徒主席代表として参加。現在、農業、著述、講演活動とともに難民救済活動も展開。英語、フランス語、ヴェトナム語の著作は数多く、欧米ではダライ・ラマと並び称される仏教指導者として名高い。邦訳書に『ビーイング・ピース』(中公文庫)、『生けるブッダ、生けるキリスト』(春秋社)他
藤田一照[フジタイッショウ]
1954年愛媛県に生まれる。1982年東京大学大学院教育研究科教育心理学(発達心理学)専攻博士課程中途退学。同年曹洞宗紫竹林安泰寺(兵庫県浜坂町)に入山。翌年得度。1987年に米国マサチューセッツ州西部にあるヴァレー禅堂の住持として渡米、現在に至る。近隣の大学や暝想センターでも坐禅の指導や講義をおこなっている。1995年春にティク・ナット・ハン師の日本での通訳をつとめる。共著に『新こころのシルクロード』(佐賀新聞社刊)他
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