出版社内容情報
風間伸次郎[カザマシンジロウ]
著・文・その他
内容説明
日本語というのはどのようなタイプの言語なのか?アルタイ諸言語の多くを長年に亘って現地調査してきた著者が、朝鮮語や日本語を含む「アルタイ型」の言語類型に関する広汎な対照研究を行った諸論文の集大成。日本語の類型のみならず、日本語諸方言の成立過程についての試論も提示し、言語という共時的なシステム全体における連動に「類型」を見いだす画期的な論考
目次
アルタイ諸言語の分布と系統
ことばの癖いろいろ
日本語の類型について
アルタイ型言語の語順特性およびそれと内的関連性を持つ諸特徴について
日本語(話しことば)は従属部標示型の言語なのか?
アルタイ諸言語における複数形式の定性について
アルタイ諸言語の場所表現における名詞的性格について
地域的・類型論的観点からみた無生物主語について
アルタイ諸言語と朝鮮語、日本語におけるいわゆる「再帰代名詞」の対照研究
アルタイ型言語における感情述語
アルタイ型言語における命令形の反語用法・条件用法について
対照言語学的観点からみた相対テンスについて
ナーナイ語の複文について
アルタイ型言語における「補助動詞」の分布について
条件と継起の連続性について
アルタイ語型言語における準動詞と言いさしについて
アルタイ型言語における主要部内在型関係節について
コピュラ文の諸相
語順と情報構造の類型論
アルタイ語言語におけるモダリティの意味領域地図について
東北アジアの諸言語を中心とする証拠性に関する対象研究
八丈型基層言語と日本語の重層性
著者等紹介
風間伸次郎[カザマシンジロウ]
1965年東京都生まれ。東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授。1992年北海道大学大学院文学修士取得。専門はアルタイ諸言語の現地調査による記述研究、言語類型論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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