出版社内容情報
吉本隆明にとって,伊豆での溺体事故以後の身体の異変は,現在の最も切実な課題である。身体に内向する吉本の問いに理学療法士・三好春樹が実践的に応える開かれた老体論。
内容説明
リハビリ老人「吉本隆明」の、もっとも切実で実感的な「老い」の体験。老人介護の世界で具体例を突きつけながら、新しい理念の展開を実践する希有な理学療法士「三好春樹」との、実際的でこころ豊かな、類いない老体論。
目次
1 実感的な老人問題
2 老体になるということ
3 身体に内向するということ
4 「障害」への新しい考え
5 家族崩壊の下の「老人‐子ども」問題
6 近代医療ではとどかない領域
7 介護の現場への二、三の提言