文春新書
民族の世界地図

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  • サイズ 新書判/ページ数 294p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166601028
  • NDC分類 316.8
  • Cコード C0295

出版社内容情報

国境、紛争を見ているだけでは世界は見えてこない。民族・宗教などによるまったく新しい地図によって世界を考え直してみよう!

内容説明

チェチェン人は、なぜロシアに抵抗するのか。その原因は、ビザンチン帝国を復興させようとしたエカテリーナ女帝の「ギリシア計画」にあった。また、エジプトのサダト大統領は、なぜ1981年に暗殺されたのか。その謎を解く鍵は、イスラム暦に隠されていた。世界の民族の成立、行動様式を民族地図の中でとらえ直してみると、これまでとはまったく違う世界の姿が浮かびあがってきた。

目次

第1章 民族のアイデンティティ
第2章 民族と言語
第3章 民族と宗教
第4章 民族の移動
第5章 先住民族、少数民族
第6章 民族紛争
第7章 中東・アラブとユダヤ
第8章 生活にみられる民族観

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マッピー

17
同じ人種でも、言葉が、文化が、宗教が違えば民族は別になるらしい。きわめて人為的なのだな、民族というものは。違いがあれば細分化していく。反対に今はもういなくなってしまった民族もある。紛争の果てに淘汰されたり、または民族同化政策や雑婚によって取り込まれてしまったり。だとすると、民族にレッテルを貼る意味があるのかな。違っているから紛争が起こるとばかりは言えないだろう。違うことによって損得や有利不利ができるからもめるのだ。何とかその損得や有利不利を取り除くことができないかと思うが、既得権を手放すのは難しい。2019/01/23

シンショ

8
これだけ多岐にわたり難しい民族問題を上手く簡潔にまとめてくれたと感謝する。日本人にとって大変理解するのに難しい民族の話。言語、宗教、人種の違いというだけではない、何となくこんな感じ…というぼんやりとしたイメージしか持っていなかった民族の違いが少しだけでも理解を深めることができたと思う。ただ、人は何かに属することによって安心し、逆にそれ以外の異分子に対し差別、区別を潜在的に持ってしまうという意味では共通しているとも言える。その違いを理解し尊重することが最も大事なことかもしれない。2022/01/11

F

7
世界中の民族紛争、少数民族問題を解説してくれる一冊。立ち入った内容までは触れられないが、それぞれの紛争の元となっているものの一般的な知識は得られる内容となっている。世界を、民族を、人間を、ちょっとだけわかった気になれる一冊。2012/04/08

あでりぃ

6
国土を海に囲まれていて、他民族との関わりが少ない日本には遠い国の話。浅く広くと、分かりやすいように書いてくれている。これからの時代、他の国の人との関わりが増えるだろうから、読んでおいても損をしない本だと思う。ただ作者は何者なのだ?という引っ掛かりは残る。2012/08/16

ヨー

5
まぁよかった2021/08/04

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