内容説明
気むずかしくかんしゃく持ちの父アンドレ、現実感覚にまったく欠ける叔母シモーヌ、聖女のママンになった祖母セルマ、振りまわされてばかりの几帳面な祖父ベルナール、そして、叔母にそっくりな容姿で生まれてしまった「私」。ヴェイユ家の人々が「活き活き」とよみがえる。叔母シモーヌの死とともにばらばらになってしまった「家族」をつなぎなおすために紡いだ、“肯定”の物語。
目次
プラトンそれともディオファントス?
アンドレからの電話
白いトンネル
ふつうの小さな女の子
聖女の脛骨
シモーヌと共に生きる
砂糖壺の場所
ここで誰を祝うのか
洗礼を受けさせるのか
善良な修道女たち〔ほか〕
著者等紹介
ヴェイユ,シルヴィ[ヴェイユ,シルヴィ][Weil,Sylvie]
1942年アメリカ生まれ。フランス人作家。パリとニューヨークに在住。数学者アンドレ・ヴェイユを父に、哲学者シモーヌ・ヴェイユを叔母に持つ。学業はパリで修め大学教授資格(アグレジェ)をもち、アメリカの複数の大学で「フランス文学」を講義。2002年以降は作家活動に専心する。A New York,il n’y a pas de tremblement de terre(『ニューヨークでは地震はない』1984)で、ジョルジュ・サンド賞を受賞
稲葉延子[イナバノブコ]
1950年京都市生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程でフランス文学を専攻。カリタス女子短期大学言語文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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