内容説明
工事体験のあと直面したヴェーユの神の問題―二人の神父へ託した衝撃の記録。
目次
神を待ちのぞむ
ある修道者への手紙
シモーヌ・ヴェーユとキリスト教
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
光莉 レイ
0
シモーヌヴェイユの神を待ち望む、やっと、たぶん、読めるようになったけど、ヴェイユがどんなに透徹としたまなざし、(それさえ、ヴェイユは汚してる、と言うだろうけれど)、で、神の現存を透かしてるか。人の魂は純粋さ、O嬢のような自己放棄が極まれば、それは、聖性のような色調を帯びるし、魂に夜の虹、 -夜の虹は、愛、(もっとも、わたしたちを満ちたらせるもの)、を喪失したあとに訪れる、(アナベルリーを思い出した)、gospelの鐘のようなもの- をかけるのだと言うこと。だから、読者は容易に神の現存にまで導かれる。2023/03/15