受けてみたフィンランドの教育

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163694504
  • NDC分類 377.6
  • Cコード C0095

内容説明

日本の中高一貫進学校に通う普通の女子高生が世界一の教育を体験した。塾もない。偏差値もない。なのに世界一。なぜ?フィンランドの公立高校に一年間留学した娘とその母親の両方の立場から書かれた本です。留学の準備から、在籍高校との調整、帰国後の進学・就職まで親子が知りたい情報が満載。

目次

第1章 留学前にやったこと
第2章 塾のない世界
第3章 英語は書くことに始まり書くことに終わる
第4章 フィンランド語を習得する
第5章 自分をいかに表現するかという国語
第6章 落ちこぼれをつくらない留年というシステム
第7章 白夜とダンス・パーティー
第8章 将来を決める

著者等紹介

実川真由[ジツカワマユ]
1987年生まれ。私立立教女学院高校2年のときに、2004年8月から05年6月までの約1年間、フィンランドの首都ヘルシンキにある公立のヘルトニエミ高校へ留学。現在、立教大学観光学部交流文化学科の2年。文化や観光の成り立ちについて学んでいる

実川元子[ジツカワモトコ]
1954年兵庫県生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。翻訳家、ライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ぶんこ

46
教育の根本が「生き抜くために必要」という考えは、大国ロシア、スウェーデンに支配されていたこと。今でも徴兵制がある等、日本とは違う背景を持つ。それでも羨ましい点多数。入学金、授業料、学内のランチ・軽食も無料、払うのは通学費のみ。それも殆どは歩いて通える学校に通っている。日本=暗記、フィンランド=読み書くがテストに響く。留年させてでも落ちこぼれを作らない、留年が恥ずかしいことという概念が無いのが特に素晴らしい。姉がチリに留学していた体験が真由さんを奮い立たせた。子どもを送り出した親も素晴らしい。2022/06/29

milk tea

40
日本は先進国とはいえ、教育に関してはまだまだ遅れているなぁと感じました。フィンランドの学生が私語なく授業を受ける姿に驚き、著者の学校にクラスメイトにステイ先の家族に溶け込もうとする一生懸命さはとても素晴らしいです。素敵な国で体験できたことを羨ましく思えました。2017/05/28

emi

37
フィンランドの公立高校に一年弱留学した女子高生と、その母親のコメントが載った留学体験記。フィンランドメソッドについては少なかったけれど、勉強=読む、テスト=エッセイを書く話は興味深かった。フィンランド語は書き文字と話す文字が違うのが難しい理由なんですね。フィンランドは高校を卒業したあとヴァリヴオシという期間があり、友達と遊んだり、仕事を少ししてみたり、海外周遊したり、男の子は入隊したり(兵役制度があるため)する。その後大学に入学するのが一般的だそう。将来を焦って決めないシステムにゆとりを感じました。2015/05/31

みっこ

35
2003年高校生だった著者が体験したフィンランド留学をもとに、フィンランドの教育について書かれた一冊。まだフィンランド教育が話題になる前ですよね。なんという先見の明!この本とても面白くて、夢中になって読んでしまいました。受験も塾もないフィンランド。その分学校は学ぶ場所として徹底されていて、教師の質も高い。テストは自分の考えを書くエッセイが中心。留年が一般的でネガティブなイメージがない。(むしろ分からないまま卒業することのほうが恥ずかしいという考えらしい)高校卒業後すぐ大学へ行く人は珍しく(コメントへ→)2022/06/17

みねこ

20
海外経験のない私ですが、フィンランドは憧れの国です。フィンランドの教育は、人間のあるべき姿に近い教育だと思いました。「本当にやりたいことを見つける」ことに重きを置き、それを見極めるためには、多少の余暇も必要。焦ることはない、じっくりいきましょう。 学生時代にやりたいことを見つけられなかった私にとっては、フィンランド人の考え方、教育が羨ましい限りでした。2015/06/22

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