出版社内容情報
日本ではあまり知られていない英米圏のニーチェ研究の成果を第一線の哲学者が紹介。現代哲学の用語や多くの身近な事例を用いて、ニーチェ哲学の最も重要な部分が、一般の読者にもわかりやすくコンパクトに描かれた最新の入門書。
内容説明
「事実など存在しない、ただ解釈があるのみだ」―そうじゃない!「力への意志はこの世界全体の根本原理」―そうじゃないのだ!錯綜する解釈とイデオロギーで歪んだニーチェ像をアップデートする最先端の研究を示し、独自の「超人」解釈も加えた、簡潔明瞭・最新最良のニーチェ入門。
目次
第1章 はじまり―『悲劇の誕生』と『反時代的考察』
第2章 新境地へ―『人間的、あまりに人間的』と『曙光』
第3章 悪鬼と狂人―『愉しい学問』
第4章 ニーチェのバイブル―『ツァラトゥストラはこう語った』
第5章 真理・自己・自己に関する真理―『善悪の彼岸』
第6章 病める動物の発明―『道徳の系譜学』
第7章 終幕に向けて―『偶像の黄昏』・『アンチキリスト』・『この人を見よ』・そしてワーグナー再び
第8章 ニーチェの遺産
著者等紹介
ケイル,ピーター[ケイル,ピーター] [Kail,Peter]
イギリス出身。セカンダリースクール卒業時の義務教育修了試験(Oレベル試験)で大失敗。16歳でドロップアウトして、プロのミュージシャンを目指すも夢破れる。大学進学に必要な一般教育修了上級試験(Aレベル試験)のために夜間学校に通い、大学見学で気に入ったキール大学に入学、古典学と哲学を専攻。ケンブリッジ大学で哲学のPh.D.を取得。エディンバラ大学哲学科講師などを経て、オックスフォード大学哲学科准教授。専門はヒュームやニーチェの哲学。2015年には、主に欧米の著名なニーチェ研究者を中心として構成される「国際ニーチェ研究学会(The International Society for Nietzsche Studies)」を共同股立。日本では近世イギリス哲学、特にヒュームの研究者として知られ、2018年には東京大学などで招待講演を実施
大戸雄真[オオトユウマ]
1994年、熊本県生まれ、千葉県育ち。慶應義塾大学大学院文学研究科哲学・倫理学専攻(倫理学分野)修士課程修了。同大学院在学中、交換留学生としてサウサンプトン大学哲学科修士課程に学ぶ。専門はニーチェ哲学
太田勇希[オオタユウキ]
1985年生まれ。哲学者。2015年オックスフォード大学哲学科博士課程(DPhil)修了。2018年までオックスフォード大学セント・ヒューズ・カレッジでポスドク研究員。2023年現在はUCL(ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン)でERC(欧州研究評議会)助成プロジェクト「The Roots of Responsibility(責任の源流)」の代表代理。専門は行為の哲学、哲学的心理学、メタ倫理、カントの実践哲学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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西嶋
バケツ
あ
犬猫うさぎ
フルウ