意識の諸相〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 403p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393323489
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

意識の科学はいかにして可能なのか? 現在主流の物理主義に抗し、還元主義でない意識の科学を築こうとする異端児の思索の全貌。多彩なアイディアを駆使し、物理主義に抗して、還元主義でない意識の理論と心の形而上学を築こうと邁進する哲学の鬼才の思索の全貌。

下巻では、哲学的ゾンビ、メアリーの部屋などユニークな思考実験をくりだし、あるいは映画『マトリックス』の哲学を通じて、非還元論の優位を示し、さらなる意識研究に向けて新たなパラダイムを提示する。

デイヴィッド・チャーマーズ[デイヴィッドチャーマーズ]
デイヴィッド・J・チャーマーズ (David J. Chalmers)
1966年、オーストラリア生まれ。アデレード大学とオックスフォード大学で数学を学んだのち専攻を変え、インディアナ大学で哲学および認知科学のPh.D. を取得。現在、ニューヨーク大学哲学教授、同大学の心・脳・意識センター共同ディレクター、オーストラリア国立大学哲学教授。著書に、 The Conscious Mind, Oxford University Press(林一訳『意識する心』(白揚社); Constructing the World, Oxford University Press など。

太田 紘史[オオタコウジ]

源河 亨[ゲンカトオル]

佐金 武[サコンタケシ]

佐藤 亮司[サトウリョウジ]

前田 高弘[マエダタカヒロ]

山口 尚[ヤマグチショウ]

内容説明

意識とは何か?意識の主観的特性は客観的な世界観と折り合いがつくのか?意識の科学はいかにして可能か?多彩なアイデアを駆使し、物理主義に抗して、還元主義でない意識の理論を築こうと驀進する哲学の鬼才の思索の全貌。下巻では、哲学的ゾンビなどユニークな思考実験をくりだして、非還元論の優位を示し、さらなる意識研究に向けて新たなパラダイムを提示する。

目次

第4部 意識の概念(現象的概念の内容;現象的信念の認識論;現象的概念と説明ギャップ)
第5部 意識の内容(経験の表象的特性;知覚とエデンからの転落;形而上学としてのマトリックス)
第6部 意識の統一性(意識の統一性とは何か(ティム・ベインとの共著))

著者等紹介

チャーマーズ,デイヴィッド・J.[チャーマーズ,デイヴィッドJ.] [Chalmers,David J.]
1966年、オーストラリア生まれ。アデレード大学とオックスフォード大学で数学を学んだのち専攻を変え、インディアナ大学で哲学および認知科学のPh.D.を取得。現在、ニューヨーク大学哲学教授、同大学の心・脳・意識センター共同ディレクター、オーストラリア国立大学哲学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

1
著者は意識の存在を支える信念、思考、知識への問いから現象的/物理的真理にギャップを見出す唯物論に起こるこの現象概念ギャップの説明不可能性に注目する。ここから本書は意識内容から志向性を検討し、知覚をフレーゲ的/ラッセル的内容に分け、経験と密接な前者の内容を補足拡張して「エデン的内容」(原初的赤さ等)を設定し、狭い/広い志向性から成る二次元意味論の枠組を作る。知覚や科学の世界の内在的性格への解明不可能性は、映画『マトリックス』を例に反省されるが、その際二次元枠組の有用性は「エデン」仮説の今後の検証に託される。2017/07/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11155076
  • ご注意事項

最近チェックした商品