意識の諸相〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 363p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393323472
  • NDC分類 141.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

意識とは何か? 映画「マトリックス」の哲学など多彩なアイデアを駆使し、独自の心の形而上学を築こうとする鬼才の思索の全貌。多彩なアイディアを駆使し、物理主義に抗して、還元主義でない意識の理論と心の形而上学を築こうと邁進する哲学の鬼才の思索の全貌。

上巻では、意識経験の真の問題=ハード・プロブレムを明確化し、みずからの哲学の基礎をなす二次元意味論から還元主義を批判。

デイヴィッド・チャーマーズ[デイヴィッドチャーマーズ]
デイヴィッド・J・チャーマーズ (David J. Chalmers)
1966年、オーストラリア生まれ。アデレード大学とオックスフォード大学で数学を学んだのち専攻を変え、インディアナ大学で哲学および認知科学のPh.D. を取得。現在、ニューヨーク大学哲学教授、同大学の心・脳・意識センター共同ディレクター、オーストラリア国立大学哲学教授。著書に、 The Conscious Mind, Oxford University Press(林一訳『意識する心』(白揚社); Constructing the World, Oxford University Press など。

太田 紘史[オオタコウジ]

源河 亨[ゲンカトオル]

佐金 武[サコンタケシ]

佐藤 亮司[サトウリョウジ]

前田 高弘[マエダタカヒロ]

山口 尚[ヤマグチショウ]

内容説明

意識とは何か?意識の主観的特性は客観的な世界観と折り合いがつくのか?意識の科学はいかにして可能か?多彩なアイデアを駆使し、物理主義に抗して、還元主義でない意識の理論を築こうと驀進する哲学の鬼才の思索の全貌。上巻では、意識経験の真の問題を明らかにし、みずからの哲学の基礎をなす二次元意味論から還元主義を批判する。

目次

第1部 意識の問題(意識の問題に立ち向かう)
第2部 意識の科学(どのようにしたら意識の科学をつくることができるのか;意識の神経相関項とは何か;意識の神経相関項を求めて)
第3部 意識の形而上学(意識とその自然界における位置;唯物論に対する二次元的分析に基づく反論;概念分析と還元的説明(フランク・ジャクソンとの共著))
付録 二次元意味論

著者等紹介

チャーマーズ,デイヴィッド・J.[チャーマーズ,デイヴィッドJ.] [Chalmers,David J.]
1966年、オーストラリア生まれ。アデレード大学とオックスフォード大学で数学を学んだのち専攻を変え、インディアナ大学で哲学および認知科学のPh.D.を取得。現在、ニューヨーク大学哲学教授、同大学の心・脳・意識センター共同ディレクター、オーストラリア国立大学哲学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

3
意識とは何かと問う場合意識の存在が前提される。著者は意識存在を否定する側と議論しながら否定側のアポリアとして意識の存在を導出する。議論は、科学から形而上学へと移行し、一人称を三人称に還元する唯物論、両者の還元不能とする二元論、両者を統合する一元論唯物論の諸タイプをA~Fに分類して論駁しつつ自らの二次元意味論(『意識する心』の主張)を新たに定義して、現代の整合的な汎心論(哲学的アトムに原初的心を認める)に着地していく。一方、還元主義を超える意志に従うと、原初的心がどう意識に創発するかという問いも生じてくる。2017/07/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11155077
  • ご注意事項

最近チェックした商品