『ふしぎなキリスト教』と対話する

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  • サイズ B6判/ページ数 409p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784393323441
  • NDC分類 190.4
  • Cコード C0016

出版社内容情報

ベストセラー『ふしぎなキリスト教』を読み解きつつこれだけは理解してほしいキリスト教の概要と考え方を提示する一歩進んだ入門書。

【著者紹介】
1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒。電気メーカーに就職後、1981年にカトリックの洗礼を受け、御受難修道会に入会。1989年に司祭叙階。祈りの学校を主宰。著書に、目からウロコシリーズ(現在8冊)、『気合いの入ったキリスト教入門』(現在1巻、残り続巻)(いずれもドン・ボスコ社)など。

内容説明

これがキリスト教だ!ベストセラー『ふしぎなキリスト教』を時に批判的、時に補完的に読み解き、キリスト教への素朴な疑問、誤解、核心を丁寧に解説する本格派の入門書。

目次

第1部 『ふしぎなキリスト教』とは何か(『ふしぎなキリスト教』という現象―異例のベストセラー;私はどんなスタンスをとるのか―対話の前提;「パラドックス」について―対話の準備)
第2部 『ふしぎなキリスト教』と対話する(一神教、神との対話;神義論とヨブ記;神が人となった;イエス・キリストの死と人間の救い;聖霊と三位一体;教会;ユダの裏切り、処女降誕―興味深いトピック)
第3部 『ふしぎなキリスト教』の個別問題(喩え話の解釈について;予定説、時間、永遠;キリスト教と資本主義;ノン・クリスチャンとキリスト教を語る)

著者等紹介

来住英俊[キシヒデトシ]
1951年、滋賀県近江八幡市生まれ、神戸育ち。東大法学部卒。電気メーカーに就職後、1981年にカトリックの洗礼を受け、御受難修道会に入会。1989年に司祭叙階。「祈りの学校」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

8
2年ほどかけて読了。新約以降でも2000年以上あるキリスト教の宗教だけに留まらない歴史や哲学、知の蓄積はノン・クリスチャンにも得るものがあります。神と人の「契約」の意味するところ、神義論(全知全能の神が創造したのに世界はどうして不完全なのか、悲劇が起こるのか)、贖罪論(キリストが死んだらなぜ人類の罪が贖われるのか、whyではなくhow)のほか、プロテスタンティズムと資本主義の関係についても丁寧に解説しています(マックス・ヴェーバーに無批判でないのは印象的)。司馬遼太郎『「明治」という国家』にもつながる話。2018/01/21

amanon

3
『ふしぎな〜』を読了したときは、「思ったより、しっかりした内容だな」と思ったのだけれど、実は思った以上に問題点があるとの指摘にちょっとびっくり。それに気づかなかったことを反省することしきり。それはともかくとして、本書はその『ふしぎな〜』とまさに対話することによって、キリスト教をわかりやすく解説したもの。『ふしぎな〜』の価値を認めつつ、突っ込むべきところはちゃんと突っ込むというメリハリの効いた語り口に好感が持てる。また、これまで自明と思っていたことがそうでもなかったということに気づかされたのが大きかったか。2018/05/26

echo.

2
気楽に、しかもかなりキリスト教の大切なポイントを概説している「ふしぎなキリスト教」を、私は名著だと思っている。しかし、もちろん聖職者には「ふしぎな」を快く思わない人が多かろうな、というのも納得できる。 この本の功績は二つある。一つは、気楽な姿勢であっても決して簡単に理解できる本ではなかった「ふしぎな」をもっとわかりやすく解いている点。そしてもう一つは、信仰を内面化している人にとって何が特に大事なトピックスなのかを明確にした点だ。あまりにも「信仰」を打ち出しすぎて感情的にすぎるきらいはあるが。2016/04/10

Timothy

2
『ふしぎなキリスト教』は、本よりも先に批判サイトを読んだため著者もろとも毛嫌いしていたが、本書を店頭で見かけて批判本ならばと挑戦した。本書の著者は攻撃的な批評は一切していない。ある部分は褒めちぎり、ある部分は訂正し、ある部分は別の説や自分の考えを述べるなどしていて、得るものが多いだけでなく気分もよい読書だった。終盤のヴェーバー話は『ふしキリ』から離れてしまっていると思うが。7章の罪に関する部分は繰り返し読みたい。2015/11/23

angelooo7

1
著者の真摯な態度のおかげなのか、難しい話もスラスラ読めてあっという間に読み終えることが出来た。著者自身が言っているように『ふしぎなキリスト教』は、私にとって小室直樹氏の本とは違い特別な印象を残すような本では無かった。同じ意味で、本書は間違ったとされる知識(毒)に対する解毒剤にはなったが、『ふしぎなキリスト教』と同じく大した印象を残さなかった。繰り返しになるが敢えて言えば文章からはっきりと感じられる著者の人柄ぐらいである。2014/07/23

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