近代日本宗教史<br> 国家と信仰―明治後期

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近代日本宗教史
国家と信仰―明治後期

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  • サイズ A5判/ページ数 246p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784393299623
  • NDC分類 162.1
  • Cコード C0314

内容説明

明治の45年間(1868~1912年)を前半・後半に分けるのはかなり乱暴な話のように見える。しかし、ちょうどその中間になる1889(明治22)年に大日本帝国憲法が制定され、それが大きな画期となったことを考えると、大まかにそこで明治前期と後期を分けるのも、それほどこじつけとは言えないであろう。前期が混乱の中で試行錯誤しながら近代国家を立ち上げる過程であったのに対して、後期はひとまず国会開設と憲法制定によって近代国家の体制が整い、次のステップに向かう段階と見ることができる。

目次

第1章 総論―帝国の確立と宗教
第2章 国粋主義・実験・煩悶
第3章 近代と格闘する仏教
第4章 キリスト教会の外へ
第5章 国家神道と教派神道
第6章 アカデミズムの中の宗教
第7章 戦争と社会問題
第8章 明治の終わりと宗教―「皇室+神社」が当たり前になるまで

著者等紹介

島薗進[シマゾノススム]
1948年生まれ、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学、東京大学名誉教授、上智大学教授

末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年生まれ、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学・博士(文学)、東京大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授

大谷栄一[オオタニエイイチ]
1968年生まれ、東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程修了・博士(社会学)、佛教大学教授

西村明[ニシムラアキラ]
1973年生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程単位取得退学・博士(文学)、東京大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うえ

3
「1887年に東京開成学校を改組した法、理、文の三つの分科大学と、東京医学校を改組した医科大学が創設され、東京大学(…東京帝国大学と呼ぶべきだが、煩頊を避けて東京大学と呼ぶ)はスタートした…東洋哲学の構想は、東京大学文科大学の設立にかかわった井上(哲次郎)によって打ち出されたものであった。哲学を西洋哲学のみで考えるのではなく、東洋哲学である仏教、儒教の哲学を学生に教えるべきだと考えられた。井上は、1885年よりドイツへ留学し、五年後に帰国し教授に就任し、仏蘭西文学科科目「比較宗教乃東洋哲学」を担当した。」2023/09/04

はるたろうQQ

1
神仏分離によって神道と仏教は二つに分けられたが、大日本帝国の確立に伴い、神社は国家の家父長たる天皇家の祖先祭祀に臣民も参加する場となり、仏教は臣民の祖先崇拝を担当することで、各々家父長的国家体制に組み込まれて役割分担した神仏補完体制となったとする。興味深かったのは、幸徳秋水の「基督抹殺論」は実は天皇(制)抹殺論であり、キリスト教を隠喩として天皇制批判にその真のターゲットがあったとする末木文美士の総論と、平山昇による明治天皇死去を契機として皇室+神社が心情的に絶対化されていく過程を描いた最後の論文だった。2024/03/12

Go Extreme

1
国粋主義・実験・煩悶:国粋主義の発生 実験の流行 実験と宗教 近代と格闘する仏教:日清戦争前後期の精神的状況 煩悶の時代 精神界と新仏教 日露戦争後の社会と宗教  キリスト教会の外へ:不敬事件の波紋 ―日本のキリスト教成立 教会の外へ ―キリスト教の拡散的定着 国家神道と教派神道:内務省神社局の成立と教派神道の独立 金光教・天理教の独立過程 三教会同」と教派神道 アカデミズムの中の宗教 戦争と社会問題:好戦論と非戦論 宗教社会主義 幸徳秋水と宗教批判 明治の終わりと宗教 ―皇室+神社が当たりまえになるまで2021/04/27

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