出版社内容情報
稀代の禅僧山田無文老師を師とし,その最晩年まで随身した著者が,修行時代の逸話や洒脱な禅語を通して「今・ここをまっすぐ生きる」ことの大切さを説く,著者の第一法話集!
内容説明
柳は川風に吹かれて自由自在。けっして自分を見失うことなく、あきらめることなく、愚痴におぼれず、迷わずまっすぐ生きる。安心の「その日暮らし」のための人生読本。
目次
やがて死ぬけしきは見えず蝉の声
めぐる月日はそれからそれと終始一貫水車
色で迷わすあの花さえも枯れて落つれば塵となる
牛もなき狐もないて別れかな
寝ても夢起きても夢の世の中を夢と知らねば夢はさめけり
ありがたや師の恩思う如意のあと
大いなるものにいだかれあることをけさふく風のすずしさにしる
いらんこと、つまらんこと考えるな
鶴のひと声小鳥はちぢむ名刀断麻風寒し
仏は慈悲して慈悲を知らず〔ほか〕
著者等紹介
則竹秀南[ノリタケシュウナン]
1937年(昭和12)台南市に生まれる。1960年(昭和35)花園大学卒業。神戸祥福寺専門道場掛錫山田無文老師の鉗鎚を受ける。1985年(昭和60)京都妙心寺山内霊雲院住職
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