出版社内容情報
現在の日本の状態を憂慮し、日本を語るためには仏教がわかる必要があるという智の巨匠・松岡正剛が、西洋思想にも造詣の深い園城寺(三井寺)長吏・福家俊彦とタッグを組み、日本仏教研究の第一人者・末木文美士を招いて、自由に語り合う仏教講座前編。
【目次】
はじめに 「別」仏教への挑戦――福家俊彦
「忘れられた日本」から「もうひとつの日本」へ――和泉佳奈子
第一章 日本仏教って、何だ!
◆口上「日本仏教にある可能性」――福家俊彦
◆事始め「仏教を日本として見たい」――松岡正剛
◆本講「日本仏教の見方」――末木文美士
◆参談「別日本でいい!」――松岡正剛、福家俊彦、末木文美士
◆客談「それは信心なのか、文化なのか?」――田中優子、松岡正剛、末木文美士、福家俊彦
第二章 国家と宗教――最澄の目指したもの
◆口上「日本仏教は大乗仏教か?」――福家俊彦
◆事始め「最澄と空海から始まる」――松岡正剛
◆本講「国家と宗教――最澄が目指したもの」――末木文美士
◆別講「アジア・ユーラシアから仏教が日本に来るまで」――松岡正剛
◆参談「最澄を逍遥する」――松岡正剛、福家俊彦、末木文美士
◆客談+α「仏教をキース・ヘリングする」――末木文美士、松岡正剛
第三章 草木は成仏するか?――本覚思想をめぐって
◆口上「ここから仏教を変えたい」――福家俊彦
◆事始め「リアルということ、バーチャルということ」――松岡正剛
◆本講「草木は成仏するか?――本覚思想をめぐって」――末木文美士
◆別講「自分の外へ――〈聖〉なる世界からに眼差し」――福家俊彦
◆参談「本覚思想と日本人」――松岡正剛、福家俊彦、末木文美士
第四章 中世仏教のダイナミズム――鎌倉仏教の転換
◆事始め「今日は能の仕舞から」――河村晴久、松岡正剛、福家俊彦
◆特講「観阿弥・世阿弥と元雅・禅竹」――河村晴久
◆追談「能楽、仏教、そして近江ARS」――河村晴久、松岡正剛
◆本講「中世仏教のダイナミズム――鎌倉仏教の転換」――末木文美士
◆別講「中世を擬く」――松岡正剛
◆参談「中世は面白い!」――松岡正剛、福家俊彦、末木文美士
参考文献
近江ARSと「還生の会」――中山雅文
あとがき――末木文美士
講師紹介
著者紹介
近江ARS「還生の会」クレジット
内容説明
編集工学者・松岡正剛と三井寺長吏・福家俊彦、仏教学者・末木文美士が〈日本〉を説き明かす新しい試み。日常の世界(顕)と神仏の世界(冥)の関係、日本仏教を特徴づけた最澄の大乗戒、日本人の自然観とつながる草木成仏説、鎌倉仏教の見直しなど、盛りだくさんのテーマを存分に語り合う。
目次
第一章 日本仏教って、何だ!(口上「日本仏教にある可能性」;事始め「仏教を日本として見たい」 ほか)
第二章 国家と宗教―最澄の目指したもの(口上「日本仏教は大乗仏教か?」;事始め「最澄と空海から始まる」 ほか)
第三章 草木は成仏するか?―本覚思想をめぐって(口上「ここから仏教を変えたい」;事始め「リアルということ、バーチャルということ」 ほか)
第四章 中世仏教のダイナミズム―鎌倉仏教の転換(事始め「今日は能の仕舞から」;特講「観阿弥・世阿弥と元雅・禅竹」 ほか)



