出版社内容情報
これまで軽視されていた高麗文献や地論宗文献(敦煌写本)を活用し,中国・朝鮮・日本における華厳教学の形成と初期の展開過程を新たな視点から再検討し明らかにする。
目次
第1部 華厳思想史の研究(地論宗における『華厳経』解釈―『華厳経両巻旨帰』を中心として;智儼の華厳教学;新羅の華厳思想;法蔵の華厳教学;新羅華厳思想展開の一側面―『釈摩訶衍論』の成立事情;日本の初期華厳教学―寿霊『五教章指事』の成立事情;聖武天皇の詔勅に見える誓願と呪詛)
第2部 地論宗の諸文献(『七種礼法』;敦煌出土の地論宗諸文献)