出版社内容情報
大分県の山国で、見事な刺し子、裂織の衣服を作っている工房のむら。全国のデパート展示でひっぱりだこの作品を詳細に紹介。また、工房の様子、自然素材を生かしたものづくりの背景にも迫った。日本の手仕事の素晴らしさを堪能できる1冊。
10年、20年、着続けられる服を
ふつうにつくる
手間をかける
素材に親しむ
ぐし刺し
模様刺し
裂織
ある日の装い
育てる服
工房のむらのものづくり
目次
ぐし刺し
模様刺し
裂織
バリエーション
ある日の装い
育てる服
私の10年服
工房のむらのものづくり
自然の恵みを素材に取り入れる
家族で働く30年史
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちびのミイ
1
工房むらの服は、デザインに凝らない。いつまでもあきのこない、不変なデザインです。だからこそ、布にこだわり、そして全面に刺し子をほどこし、布に命を吹き込みます。まさしく「手仕事の服」。手が生み出すものには、人を癒すフシギな命が宿ります。まるでお母さんの手が子どもの痛みを癒すような・・・。ワタシの手もそんな魔法が使えるでしょうか。チクチク動かすことで生まれる温もりを大切にしていきたいな。2016/04/20
souther
1
【図書館】表紙の刺し子に惹かれて手に取った。一見何の変哲も無いシンプルなジャケットやコート、スカートやパンツなどが紹介されているが、それらに施されている刺し子に圧倒された。刺し子ってこんなに見る人に訴えるものがあるんだ!刺し子にも色々種類があるようで(勉強不足であまり知らない)日常で纏えるアート。他にも蓮や藤から取り出した繊維を紡いだ糸で織られた衣類や、裂織の衣類なども紹介されている。パッチワークのベストなどはかなりアーティスティックで着こなしが難しそうだけど、本当に素敵だ。2014/10/14