内容説明
私は特別なんかじゃない。ふつうの女の子です。“先天性四肢欠損症”という障害がありながらもチアリーディングの精神で「元気を届けたい」と笑顔で生きる少女の感動物語。
目次
第1章 手足がないということ(誕生 そのとき家族は;母の苦悩 父の葛藤 姉の決意 ほか)
第2章 みんなと一緒に遊びたい(手のない妹;母の特訓 ほか)
第3章 光と影(ボランティアのお母さんと;なんでもチャレンジ ほか)
第4章 手足のないチアリーダー誕生(“障害者”でも成長する証;チアリーディング部へ ほか)
著者等紹介
佐野有美[サノアミ]
1990年4月6日生まれ。先天性の四肢欠損症で生まれ、あるのは左足とその先の3本の指のみ。それでも小学校より普通校へ通い、高校ではチアリーディング部に入部。“車イスのチアリーダー”として地元マスコミで話題となる。2009年春、高校卒業。障害を感じさせない笑顔と元気を多くの人に伝えることをモットーとし、地元で講演活動などをおこなっている。現在は声を生かした職業を目指し、ボイストレーニングやラジオのパーソナリティー講座に通っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三代目 びあだいまおう
230
よかった家で読んで。中年親父が涙流しっぱなし!同情や憐れみは一滴もなく、とにかく尊敬と感動と感謝の涙で困った。生まれつき四肢がない佐野有美さんはとっても素敵で可愛い。生まれた時からの明るい笑顔の裏にはきっと苦しさがいっぱいあるはずなのに有美さんはいつも周りに元気を与えてくれる❗すごい、可愛い、素敵で惚れます。ネットで検索したらご結婚されてたと‼️ホントおめでとう🎉有美さんのブログでは、料理やお弁当作り、掃除や洗濯まで何でも頑張る❗で、是非是非聴いて欲しいのが彼女の歌です‼️笑顔って素晴らしいよね‼️🙇2019/01/06
小木ハム
22
先天性四肢欠損症を持って生まれた、佐野有美さんの半生。人は皆何か役割を持って生まれて来るとは言いますが、彼女はなんて沢山の人に感動を与えている事だろう。他人を羨んだり出来ないことをクヨクヨ悩むのではなく、出来ることを精一杯頑張り、目一杯楽しむ。彼女の姿勢に五体満足の私達が学ぶ事は多い。本当に良いご家族、仲間、先生に恵まれましたが、それもこれも笑顔を忘れずにいたからこそ。お手伝いさんが『あみちゃんだけやらんなんて、こすいよ(ずるいよ)』と言って怠け心を注意した話が印象的だった。自分は言えるだろうか。2019/06/23
ミルクみるく
17
すごく感動しました。すごくいろいろ苦しんで,でも笑顔でいられるなんて,とてもすてきだなって思います。また,お母さんや周りの人の支えも,とってもすばらしいです。この本を読んで,元気と勇気と希望をもらいました。五体満足のわたしたちがどれだけ幸せなことなのかっていうのを改めて痛感することでした。2012/08/12
いよ
14
地元図書館にて借りる。「五体不満足」に続き、女の目線ではどうなるのだろうか、と手に取ってみた。魅力的な笑顔の表紙は、彼女が障害者であることを忘れてしまうくらいに明るい。しかし、やはり女の子。普通の女の子と同じようにいろんな悩みを抱えている。態度が大きくなってしまうのは障害者のジレンマかもしれないが、それに気づき、理解し合うことが一緒に生きていく最良の方法であると思う。誰もがより良く生きていける世の中にしていきたい、なってほしいと思う。2016/10/25
gumi*
12
偶然、大学の図書館で手に取った本。「かわいそうなんかじゃない」と、何にだって挑戦する彼女の姿に勇気を貰った。彼女を特別扱いしなかったチアの顧問、家族、友達、皆の支えがあったからこそ笑顔を忘れず逞しくいられたんだと思う。 欲を言えば、もう少し読みたかったかな。2017/05/09