目次
春―追いかけてゆく風
夏―線香花火
秋―愛の消印
冬―夢の中
著者等紹介
荒木とよひさ[アラキトヨヒサ]
作詞家。デビュー作『四季の歌』をはじめ、『哀しみ本線日本海』、『つぐない』、『時の流れに身をまかせ』、『恋唄綴り』等ヒット曲多数。現在までに2000曲以上を作詞。近年はその他に、イメージング・社歌・校歌・音楽企画プロデュース・ラジオパーソナリティー・講演・ライブ活動・ナレーション・エッセイなど多方面で活躍中。また現在映画製作にも取り組んでいる
俵万智[タワラマチ]
歌人。1986年、『八月の朝』で第32回角川短歌賞受賞。1987年、第一歌集『サラダ記念日』(河出書房新社刊)を上梓、260万部を超えるベストセラーになる。同書で現代歌人協会賞受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
98
脚本家の50代の男と詩人の30代の女。男には妻子がある。女には夫も子供もいない。しかし、ふたりは恋人である。これは、恋人である男女の行き交う恋文を集めたものである。ひたすら、主人公の男女の文が行ったり来たりしていく。しかも、そこには詳しい説明はなにもない。あるのは、ふたりの簡単なプロフィールだけだ。この脚本家と詩人のようなメールのやりとりをしている恋人はあちこちにいるような気がしてしまう。良いとか悪いとか、そんなジャッジは必要ないのかもしれない。恋人の数だけ、恋の物語があるのだから…。2014/07/06
純子
3
52歳の男は言う。「僕は今、すべてのものが愛おしく、哀しみで心がいっぱいです」36歳の女はどう受け止めるのか。手紙が行ったり来たりするのだが、多くをお気楽には語れない恋なので、その向こうにあるふたりの関係を想像しながら読まねばならず、もどかしさを感じる。人生の終盤にかかった男の方が、苦しいのではないかと思った。俵万智は実生活でシングルマザーの道を選んだひとだから、こういう作品にも挑んだのかな。2016/01/23
橘きこ
1
ささいな言葉も詩的に聞こえ、不思議な読後感がありました。2009/04/25
erica
1
書簡の中に隠された男女の交わり合いとすれ違いが静かに胸に刺さります。憧れます。2007/07/09
ちゃん
0
こういうまわり見えてませんみたいなまさに恋!という感じ、うけつけないなぁーエゴに感じて。2009/02/15
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