出版社内容情報
一族の尊厳のため日本軍に抗戦する誇り高き狩猟民族・セデック族。日本統治下の台湾で起きた悲劇「霧社事件」の真実に迫る歴史小説。
【著者紹介】
1969年台湾、台南生まれ。映画監督・脚本家。2008年『海角7号 君想う 国境の南』を発表し、台湾国内において史上2位となる興行成績を収める。他に『KANO~1931海の向こうの甲子園~』がある。
内容説明
台湾中部の山岳地帯に暮らす誇り高き狩猟民族・セデック族。1895年、日清戦争で清が敗れると、彼らの住む土地にも日本の統治は拡大。部族たちの平穏な生活は日々奪われていく。それから35年、部族の有志たちがついに立ち上がる。集落を統べる頭目、モーナ・ルダオは一族の尊厳を胸に秘め、仲間たちとともに日本軍に抗戦する。だが、蜂起軍は日本軍が誇る近代兵器の前に桜の花びらのように次々と散っていき…。台湾全土を席巻した稀代の歴史小説―ついに邦訳化!
著者等紹介
魏徳聖[ウェイダーション]
1969年、台南生まれ。映画監督・脚本家。2008年、『海角7号君想う、国境の南』を発表し、台湾国内において史上2位となる興行成績を収める
嚴云農[イェンユンノン]
1975年生まれ。台湾の小説家・作詞家。『海角7号君想う、国境の南』の挿入歌・『国境の南』で作詞を手がけ、“台湾のアカデミー賞”と呼ばれる金馬奬において最優秀オリジナル映画音楽賞を受賞している
水野衛子[ミズノエイコ]
通訳者・翻訳家。慶應義塾大学文学部文学科中国文学専攻卒業。1995年から、中国映画の字幕翻訳を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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