内容説明
生命の危険を背負いながら暴力団抗争根絶に挑んだ記者たちの記録。
目次
昭和三十八年四月(ついに火を噴いたピストル;罪なき市民に市のとばっちり;暴力都市ヒロシマの背景;深夜のピストル市街戦 ほか)
昭和三十八年九月(組長への死の報復;勇気あるキャンペーンに踏み切る;さらにひろがる死の抗争;叩きつける記者根性 ほか)
昭和三十九年二月(功を奏した怒りの記事;奴らの入院戦術をぶっつぶせ;追いつめられた暴力団、最後のトリデ;暴力と対決した私の取材日記 ほか)
昭和四十年一月(組長の哀願;つぎつぎと生きる道をたたれる暴力団)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アン・シャーリーこと寺
64
先日、映画『仁義なき戦い』5部作を観た。やくざの方々が広島県内でピストルを撃つわ刀で腕を落とすわ刺すわ刺されるわそらええわ(©️川上未映子)といった塩梅で、県内を戦時中よりも物騒にしていた。一般人は我慢ばかりしていた訳ではない。本書は地元の中国新聞が暴力に屈せず命懸けで報道した勇気の記録である。『仁義なき』はそれまでの任侠映画のロマン崩しだと言われるが、それでも原作は美能幸三の手記であるので、菅原文太の広能はカッコ良く描かれている。しかしこの本を読むとやはり美能も脱税して豪邸に住む悪党であるのがわかる。2021/09/09
Hiroki Nishizumi
1
この物語がノンフィクションと言うのだから凄いよな。アルカポネ同様、彼らの脱税は定石なのね。2023/09/13